今朝、パソコンの画面に、ビールの画像が何かの広告で出ていた。それが目に飛び込んだ瞬間、子供の頃のある記憶がとても鮮明に蘇った。
私が小学生の頃の記憶だ。
当時は毎年お盆の頃に、伯母の一家が我が家へと泊りがけで来ていた。田舎では、お盆の休みは特別で、墓から先祖を迎えたり、仏壇を飾ったり、最後の日には送ったり。そんな懐かしい光景の中、私の脳裏にまざまざと浮かんだ映像は、皆で囲む夕餉のテーブルで、伯母がビールの入ったコップを片手に呟いた一言だった。
「ビールは、この最初の一杯がうまいだよね~」
生まれは信州でも、静岡へと嫁いで何十年も経つ伯母は、言葉も静岡の人だった。もちろん伯母はアル中でもなんでもなく、酔うまで酒を飲む人でもなく、ただ付き合いでほんの少しだけ飲む人だった。
自分が大人になってから身に着けた飲酒習慣を思い返してみても、ビールに限らず、なんの酒にしても、最初の一杯がうまいことに異議なし!である。単に味わうためならば、その最初の一杯で終わりにしてしまえば、問題は起きないのになあ。
二杯目、三杯目・・・と、取り留めも無く飲んでしまうのは何故だろう。酔うためであれば、何の酒にしても、三杯も飲めば、それで事足りているはずなのに。ひたすら泥酔へと突っ走る。
ビールにしても、他の種類の酒にしても、酔っぱらってしまうと、味などわかりはせず、ただ惰性で飲んでいるに過ぎないのだ。
最初の一杯がうまいと感じて、その後数杯飲んで、ほろ酔い程度でいつも飲酒が終わる人は、問題無しだ。断酒直後は、そのような適正飲酒の人を羨んだものだが、今では、別に何とも思わない。やせ我慢でも何でもなく、本当に何とも思わない。
さて、あなたは最初の一杯だけで満足出来るだろうか。以前、まる三日間飲まずにいられるかどうかを、アル中の簡易判定と言うことで提唱したことがあったが、もうひとつ、付け加える。
最初の一杯だけで飲酒を満足出来るなら、アル中ではない。
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