盲点。
本来は、網膜上にある視神経の点のことで、ここに映像が投影されても、見えないので、盲点と言われている。そこから転じて、本当は見えているのに見落としていることを差す。
昔、丸い点が打ってある紙を片目に近づけたり、離したりして、その点が見えなくなるポイントがあることに、へぇ~!これが盲点か!と驚いたことがある。
普段は両目で見ているので、片目ずつの盲点は、もう一方の目で補われ、気付かない。
問題飲酒が自分にとっての心理的盲点=スコトーマだったことについては、以前にブログに書いた。
2014/5/25
『スコトーマを外せ!(断酒1年72日目)』
今日は、断酒生活の盲点について。
長らく酒を断っていても飲んでしまうことがある。スリップと言われているが、私は、それが断酒生活の盲点だと思う。
普段、しっかりと自分の問題飲酒を見ているのだが、ある時、ふっと視界から消える。
例えば、良くある錯覚だが、ここまで長く飲まないでいられたと言うことは、自分は飲酒をもコントロール出来るようになったのではないか!とか、あれから随分と時間が経ったのだから、アルコール依存症が治ったのではないか、とか。
見えているのに、ふっと見えなくなる。すると、自分のことを客観視出来なくなり、途端にかつての飲酒時代が懐かしくなったりするのだ。
他にも断酒の盲点はある。
人間関係とか、仕事その他で、感情的に遣り切れないことがあった時、その気持ちを何とか癒すために、かつての飲酒を思い出し、酒に手を出すことがあるかもしれない。
つまり、断酒の盲点は、おしなべて、再飲酒への入り口となる。
断酒の盲点を回避するには、常に自分の断酒の原点を意識すること以外に無い。何故自分は酒をやめたのか。これを日々反芻すること。そうすれば、何があっても、断酒の継続は可能である。
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