アル中(アルコール依存症・アルコール使用障害)は、否認の病(やまい)であると同時に、不治の病である。回復はあるが、治癒はない。
時折湧き起こる飲酒欲求は、文字通り、丸で獅子身中の虫である。これさえ無ければ断酒は楽だろう。
何かのきっかけで、ふとかつての飲酒を思い出し、酒を飲みたくなることがある。それは嬉しい時・楽しい時ではなくて、辛い・悲しい・怒りなどの感情の時に、出て来ることが多い。
私はこの獅子身中の虫のことを、飲酒欲求の小悪魔と名付けている。この小悪魔くんは、一生我が体内から追い出すことが出来ない、つまり死ぬまで共生しなければならない。妙なやつに寄生されたものだ。
腹にいる寄生中ならば、駆虫剤を飲んで体内から追い出すことが出来るが、飲酒欲求の小悪魔くんを駆虫する薬剤は無い。
そこで、どうせ一緒に一生暮らさねばならない腐れ縁の飲酒欲求・小悪魔くんならば、飼い慣らし、手懐けてやるしかない。
あまり嫌って遠ざけないほうが良い。何しろ、自分の心の中に棲息しているのだから。
(あ~・・・飲みたい・・・飲みたい・・・飲みたい)
これが湧き起こったら、先ずは、やつが出て来たな、と認識することだ。これは、本来の自分の感情ではなくて、寄生してるやつの渇望である。先ずは、よしよしと、小悪魔くんの話を聞いてやる。
それから、もう君の要求を受け入れることは出来ないと、懇懇と諭してやるのがポイントだ。自分の中にいる飲酒欲求の小悪魔は、時間と共に小さくなってゆく。私のはそうだった。
イメージで言うならば、断酒直後、アフリカゾウくらいだったのが、どんどん縮んで、4年後の今では、ネズミぐらいになったかな。極たまにちょろちょろと出て来るけど、その存在はほぼ無視出来る。
もし、飲酒欲求に悩まされているなら、一生添い遂げなければならない相手と割り切って、飼い慣らし、手懐けることを考えたほうが得策である。
これも、断酒の一つの工夫だと思う。
今日は、かみさんとメトロ主催のウォーキングに参加して来た。新宿~中野そして、また新宿に戻るルート。12kmぐらい歩いた。
あちこちで、梅が咲いていた。
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