「未練たらたら」・・・これまで何度かこの表現を使って来た。
先ずは私自身が、断酒後数か月は、酒に未練たらたらだった。この酒への未練をすっぱりと断ち切らない限りは、一生辛いと分かり、自分なりに嫌酒を工夫したのであった。
この、酒への未練たらたらが、如何に断酒の障害になるかを、昨日改めて思い知ったので、書いてみる。
昨日は、後楽園ホールへボクシング観戦に行った。
一緒に行ったのは、当ブログにたびたび登場する関西弁のCさんだった。最寄り駅で待ち合わせ、Cさんを待っていたら、向こうの方から「やぁやぁ!」と近づいて来た。あれれぇ~会うたびに胴回りがサイズアップしている・・・
以下、往路の電車内での会話。
Cさん:「いやあ、参りましたわ!」
のみすけ:「え!?」
C:「こないに、太ってしまいましてな」(と、腹に手をやりながら・・・)
の:「医者に何か言われたとか?」
C:「まさにそれでんがな」
の:「飲み過ぎだって?」
C:「そんなん前からですわ」
の:「・・・??」
C:「今すぐ心筋梗塞が起きてもおかしくないって脅されましたわ」
の:「えぇぇぇぇ!!」
C:「太り過ぎってのと、検査数値がいろいろと悪いんで、禁酒と食事制限と運動せなあかんのですわ」
の:「へ~~~!で、酒はどのくらい飲んでないの?」
C:「もう10日ほどになりますかな・・・」
いつも、後楽園ホールでボクシング観戦する時、Cさんは缶ビールや缶酎ハイのロング缶をコンビニで何本も仕込んで来て、グビグビやるのだが、今回はノンアルコールビールのロング缶だった。
定期検査でいろいろと数値の異常があったので、CTを受けたのだそうだ。結果、医者が言うには、Cさんの心臓に異常が見られるとのことらしい。
これまでCさんと言えば、肝臓の検査結果が悪いくらいしか記憶になく、いきなり「心筋梗塞」なる病名が飛び出して来たのには、驚いた。
以前もブログに書いたけれど、Cさんは2年前の秋に、C型肝炎の治療で服薬のために、3か月禁酒をしている。が、その後は、肝臓の治ったのを良いことに、暴飲暴食を繰り返していた。
3か月禁酒後の酒は、実にうまい、しかし、身体に負担が掛からないように、これからは適正飲酒で行くと、言っていたが、舌の根の乾かぬ内に、彼の飲酒量とその頻度は増して、結局もとに戻ってしまった。
聞いてみたら、これだけ自分の身体が酒に侵襲されているのに、Cさんは断酒する気が更々ない。全くない。断酒ではなく、禁酒をしているが、きっと、各種数値が正常化すれば、また飲み出すのだろう。
酒そのものが一体何なのか、酒を飲まないでいる時に考えてみて、その正体を見破れば、断酒へと進むかもしれないが・・・未練が邪魔をする。一生飲めないのか、との酒への思慕が、邪魔をする。
酒への未練は、かなり厄介である。いつ心筋梗塞になってもおかしくないと医者に言われても、断酒へと進まないのは、まだまだ酒を飲みたいからだろう。昔の私がCさんの立場だったとしても、恐らく断酒はしなかった。きっと、数値の落ち着くまでは大人しくして、その後はまた飲み出したに違いない。
この未練がたらたらのまま、いつか解禁となる禁酒なら分かるが、一生飲まない断酒の継続は、かなりキツイ・・・と言うか、出来ないのではないだろうか。
出来る人も中にはいるだろうけれど、私には絶対に出来ない。だから、酒をとことん嫌いになろうと、嫌酒に励んだ。
今は、未練など全くない。何しろ、私にとって酒は猛毒であることを、私の脳が理解したので、未練などあるわけがないのだ。
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