女将さんから嬉しいコメントが入った。
ご本人も、憑き物が落ちたと表現されているが、しつこい飲酒欲求が剥がれ落ちてしまったとのこと。
女将さんは、迫りくる飲酒欲求と闘い、向き合いながら、ずっと酒を断ち続け、更に仕事もこなしておられた。そして、ご母堂のご逝去の悲しみの中でも、酒で紛らわそうとはされなかった。
私は、4年前、母の死が悲しすぎて、それを紛らわすために酒量が増した。酒に逃げていると、酔っている時間だけは、心が穏やかになって、楽だった。けれど、醒めれば、また悲しみが襲ってくる。また、酒を飲む、の繰り返しで、人生で一番酒を飲んだかもしれない。
私の場合、結局はそれが断酒のきっかけとなった。
私は、あれほど飲みたかった酒を、今は飲みたいとは思わない。女将さんも、同じことをおっしゃる。
飲みたくても、断酒を続け、一体これはどうしたものか、何なのかと、通院したり、本を読んだりして、自分の飲酒欲求と正面から向き合う生活を続けていると、いつか酒の憑き物の落ちる日が来る。
私にも来た。
断酒後もしつこく迫りくる飲酒欲求は、正に「憑き物」のようである。憑き物に関しては、断酒初年度に興味深い記事を書いており、その中で憑き物について解説をしているので、興味ある方は、読んで見られたし。
上記の過去記事にも引用しているが、憑き物とは、
「人に乗り移って、その人に災いをなすと信じられている動物霊や生霊・死霊。物の怪」
と、辞書に説明があるが、飲酒欲求は正に、乗り移って災いをなしている憑き物のようである。
それが、ころりと落ちる日が来るのだ。今でこそ、自分が体験したので、それはあると分かるが、酒を断つことを決断した日、また、それから暫くの間の苦しかった日々には、飲酒欲求の失せる日が来るなどとは、思いもしなかった。
けれども、その酒の憑き物は、酒を断って日々精進している人に、そういつまでも憑りついてはいないのだ。
今回、女将さんからのコメントを読んで、時間はかかっても必ず、酒の憑き物の落ちることを確信した。
以前も書いたけれど、他の多くの人と違い、女将さんは好むと好まざるとに関わらず、日々仕事で酒と対面せざるを得ない中で、断酒を貫き、しかも飲酒欲求から解放されたわけで、その経験はとても貴重である。
女将さん、コメントありがとうございました。
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