一週間前に書いた、
に、GTOさんから頂いたコメントに、酒は「堕ちる薬」でもあると書かれていた。
確かに、酒は飛ぶ薬だが、堕ちる薬でもある。
空から落ちるのは、墜落(ついらく)。
健全さが失われ低劣になるのは、堕落(だらく)。
飲酒快楽の流れは、こうだ。
飲んで、先ずは飛ぶ。が、飛び続けるには、飲み続けなければならず、飲み続けると、飛び続けることが出来ず、やがて、墜落し、堕落する。
酒とは、この流れが約束されている薬である。
私自身、酒で飛ぶことしか頭になくて、酒で飛んだら、その後には必ず墜ちて堕ちることが分かるまで、30年以上の月日を費やしてしまった。
コメントを下さる断酒仲間の方も、飲んでいる頃は、飛ぶための酒だったはずで、墜ちて堕ちることに思いは至らなかったことだろう。この辺り、飲んだくれを経験している人は皆同じなのかな。
酒をどんなに飲んでも、例えるなら空に向けて放たれた大砲の弾であり、どんなに高く飛んでも、地球の重力によって、落下してくるのだ。飲んだ酒の量が、大砲に使う火薬爆発力と言うことになる。量が多ければ多いほど、高く飛ぶが、その分落下時の衝撃も凄まじい。
飛んでいたはずが、失速し墜落するが、その快楽の飛行時間は、短いこともあれば、長いこともある。
短期的には、昨夜の酒の量を思い出してみると良い。飲んだ酒の量に、翌朝の二日酔いの度合いが比例するだろう。一晩寝て抜ける程度のアルコールならば問題ないが、外が明るくなっているのに、体内にどんよりとアルコールが残っている時の、あの気持ち悪さ。
長期的には、何十年も大量の酒を飲み続けて、遂に酒なしではいられない身体になってしまい、つまりそれは、アルコール依存症だが。酒を飲んで飛び続けていたはずが、実は既に墜ちていたのだ。精神的には、堕ちている。墜落し堕落している。
あぁ、自分は、酒で飛んで堕ちてしまったではないか!と、気付いた人は幸いである。それは即ち、唯一の解決方法である、断酒への扉を開けたことになるからだ。
酒で飛んで堕ちたなら、今度は断酒して、シラフで飛ぶのだ。シラフならば、もう堕ちることは無い。
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