断酒の理由は明白で、ひと言で説明できる。
飲酒の理由は曖昧で、いくらでも並べることが出来る。
実際のところ、酒を飲み始めるのに理由など不要であって、誰しも効用を求めて始めたのではなくて、気付いてみればいつの間にか飲んでいたのではないだろうか。大人になったら飲酒が当たり前との風潮に押し流されて。
GTOさんがコメントに書いて下さった、テレビドラマのセリフ・・・
「付き合う時に理由はいらないが、別れる時には理由がいるだろ。」
これは、飲酒と断酒にはピッタリだと思う。
(近所の河津桜。寒いのでまだ八分咲き)
断酒の理由は人それぞれだろうが、それを酒を断たずに実現することは不可能である。つまり論破出来ない。
飲酒の理由は、10あろうと20あろうと、全て論破できる。何故ならば、ひとつひとつ、それぞれ酒を飲まなくても可能だからである。
いちいち挙げないけれど、よく言われる酒の効用は、酒を飲まずとも十分に得ることが出来ることである。しかも、酒の効用は、適量でしか得られず、飲みすぎてしまえば効用どころか、毒に過ぎないのである。ここが肝心だ。
もし、酒を飲まない生活で心が揺らいだら、自分が酒を断った理由と、その揺らいだ、酒を飲みたくなった理由を箇条書きに書き出して、それぞれ否定してみたらどうだろうか。
酒を断った理由を否定したら、どうなるだろうか。
私の場合、酒を断った理由は、これ以上飲み続けるとヤバイ、人生が終わってしまう、だった。これを否定してみると、飲み続けても大丈夫!人生快調!と言ったところか・・・あり得ない!
酒を飲みたい理由を否定したら、どうだろうか。
☆不安から逃れるため飲みたい!
→飲んでも不安は解消されない。寧ろ、シラフで不安の根本を突き止めて、対処したほうが良い。
☆ストレス解消に飲みたい!
→飲み過ぎると、酒を飲むことそのものがストレスになってしまう。酒を飲むよりも、軽く体を動かすなどの有酸素運動のほうがストレス解消には有効である。
☆人間関係を円滑にするため飲みたい!
→飲み過ぎて人間関係がギクシャクしてしまうことのほうがリスキーである。人間関係を円滑にするのに、酒は不要である。
☆喉が渇いたから飲みたい!
→酒の主成分エタノール即ちアルコールは、利尿作用があり、飲めば飲むほど喉が渇くのである。水や麦茶などをゴクゴク飲んだほうが喉は潤い、身体にも良い。
こんな風に、断酒当初、次から次へと湧いて来る飲みたい感情は、整理してみると、実にたわい無い理由なのである。「飲みたい」は、何となく、もやもやとした、曖昧な、ふわふわとした泡のような感情である。良く観察して、パチッと弾けさせてしまおう。
(コブシが咲き始めた)
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