酒をやめるなら、酒を好きなままでいるより、酒を嫌いになるほうが良い。
このテーマでは、過去に何度も書いているので重複するのだが、今までかなりの数の過去記事が積み重なっていて、最近断酒を始めた方にとっては新鮮かもしれないので、また書く。
私には嫌酒は当たり前になっているけれど、ここに来るまでには相当の年月を必要としたわけだし、断酒から間もない方は、酒を嫌いになることのイメージが湧かないかもしれないので。
当たり前だが、酒をやめた人は、酒を飲まないわけだ。例えば、酒をやめたAさんとBさんがいる。
Aさんは、酒を我慢して飲まない。
Bさんは、酒を嫌悪して飲まない。
この二人は、表面上、酒を飲まないことにおいて、全く同じである。
が、一体どちらのほうが日常生活が楽だろうか。Aさんのように、何かを我慢している状態は、精神的に辛いし、身体にも良くない。一方、Bさんは、感情に素直である。嫌いだから飲まないのだ。
別の例え。遠くの街まで歩くことを考えてみる。同じ距離を徒歩で移動するのに、歩くことを楽しみつつ進むのと、いやいやながら歩くのと、どちらのほうが良いだろうか。結果的に同じところへ到着するとしても、その過程は、楽しいほうが良いに決まっている。
私が断酒を始めた頃、考えたのは、このことだった。この辛さを何とか出来ないか?このままずっと、酒を飲みたいのに、我慢するなんて辛すぎる!これから暑い夏が来る。ますますビールのうまい季節なのに、これではやりきれない。(←私が酒を断ったのは、3月中旬で、それから数か月、地獄の苦しみだった・・・)
そこで、この欲求の対象である酒を、徹底的に嫌うことにした。最初は、こじ付けであり、やせ我慢であり、強がりであった。自分は、こんなものいらない!こんなにも身体に害のある飲み物は、いらない!
次から次へと、酒害を調べては、毎日のようにブログを書いていた。アルコールが原因となる数々の病気や、飲酒運転の悲惨な事故、酔っ払いの喧嘩、その他、酒造メーカーの配慮に欠けるCMなどについても。
日々、徹底的に書いた。たまに、酔っ払いネットサーファーから、批判のコメントが入ることもあった。酔っぱらってコメントしてくる輩は、なぜに断酒ブログに辿り着いたのか不明だったが(笑)
酒をやめて楽になりたいなら、酒を嫌いになるのが一番である。酒を嫌悪するのである。
嫌悪とは・・・憎み嫌うこと。強い不快感を持つこと。
酒を憎み嫌い、酒に対して強い不快感を持てば、日々酒をやめているのが自分にとって当たり前になる。
それまで大好きだった酒を嫌いになるのは、観念の180度の転換が必要である。自分で自分の酒に対する気持ちの修正を図らなければならない。酒害について徹底的に調べ、アルコールについて徹底的に学び、更に、アルコール依存症についても専門書を何冊か読むと良い。
そんなわけで、私の経験に基づいた急がば回れ式の断酒は・・・
断酒は、嫌酒で!
嫌酒は、理論武装で!
なお、酒をやめたい自分が酒を嫌いになるための《嫌酒》であって、酒を楽しんで飲んでいる他の人には《嫌酒》のことは黙っているべきである。酒は、ある人には心地よい飲み物であり、またある人には毒にもなる、特殊な飲み物なのだから。
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