断酒初年度から2年目くらいまで、アルコールの怖さについて調べては、
「~の恐怖」
と言うタイトルでよく書いていた。
最近、アルコール依存関連の調査を怠っている。まだまだ、どんどん自分なりに調べ、過剰飲酒への警告として、これからも新たな視点で、アルコールの恐怖を書き加えて行こうと思う。
久々のアルコール恐怖シリーズ、今日は、ダウンレギュレーションの恐怖。
ダウンレギュレーション(down regulation)、実はこれ、ざっくりと薬物耐性のことである。(厳密にはイコールではない。)
身体の中、特に脳内で、ドーパミンなどの、快楽や意欲を司る神経伝達物質が過剰に放出された時に、それを受け止める受容体の数が減ることがある。それによって、その神経伝達物質に対する感受性が減少すること。
これは、アルコールもそうだけれど、覚醒剤や抗うつ薬などの薬の耐性につながるメカニズムとして知られている。つまり、酒で言うならば、過剰な飲酒を続けることにより、ダウンレギュレーションが生じ、同量のアルコールではそれまでと同じ快感を得られず、少しずつ飲酒の量や頻度が増えて行くことになる。
毎日大量に酒を飲んでいると、アルコールによって分泌が増える快楽ホルモン・ドーパミンの量は同じでも、それを受け止めて快感を感ずるための受容体が減少してしまうとのことだ。
薬物耐性については、3年前の1月に書いている。
2014/1/21
上記の記事で紹介している、
→精神疾患→アルコール依存症→アルコールという薬物
のページは、リンク先が変わっていたので、再度リンクしたが、その中で、
「アルコール(エチルアルコール)は,人類との付き合いが極めて長く,嗜好品のように捉えられがちですが,実際には脳の機能に作用する薬物=ドラッグの一種と考えるべきです。」
と、はっきりと書かれている。公の機関が、これだけはっきりと、アルコールはドラッグの一種だと言っているのである。
正にこれは、上で書いた、覚醒剤や抗うつ薬などの薬の耐性につながるメカニズムである、ダウンレギュレーションに、酒、つまりアルコールも該当すると言うことだ。
私のかつての飲み始めたら止まらない飲酒は、これに該当していたのだろうか。飲んでも飲んでも、自らの意志で飲み終わることがなく、酔い潰れたところが飲み終わりだった。
飲酒の量が増えているかどうかは、それが少しずつの変化ならば気付かないかもしれない。例えば、1年前と今日とでは、かなり増えているのに、2~3日前とか、1週間前とかと比べても変わらないと感ずるはずだ。
良いことを続けて、少しずつ向上しているのならばそのまま更に上を目指すことは素晴らしい。が、自分にとって悪いことを続けて、それに関わる時間やお金や労力が失われ、健康や信用までも損なわれるなら、エイヤッ!と中断するべきである。
アルコールについては、調べれば調べるほど、恐怖が増して、それを主成分とする酒を飲もうとは思わなくなる。
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