とりあえず(取り敢えず)は禁句・・・昔、私が仕事を始めたころ、先輩に言われたことがあった。
「おい、のみすけくん。仕事で、《とりあえず》は禁句だぞ。飲み屋で、《取り敢えずビール!》ってぇーのとは全く違うんだからな」
私が始めた仕事は、今となってはもう化石のような話だが、事務処理用のコンピューターのプログラミングだった。当時、つまり1980年代初頭は、パソコンもインターネットも存在していない。
(スマホが当たり前に普及している時代から見たら、信じられない話がゴロゴロしているのだが、書き出したらキリがないので、割愛する。)
さて、なぜ取り敢えずがいけないのか?それは、とりあえず作ったプログラムが誤作動すると、大変なことになるからである。だから、《取り敢えず》は禁句だった。
しかし、断酒は、《取り敢えず断酒》で良い。
歯を食いしばってやらなくてもいい。続かなくてもいい。大事なのは、酒をやめようと思い、実行すること。
人によるだろうが、もしかしたら、割とあっさりと酒を断つことが出来るかもしれない。巷で言われているほどには辛くないかもしれないではないか。でも、これは、実際にやってみないと分からない。
やめようと思わない人は論外だが、やめようと思っても、色々考えるだけで実行しなければ、結局は、飲み続ける人と同じことだ。取り敢えずやってみて、もし続かなくても、断酒してみた経験は残る。次にやってみる時にきっと役立つ。
松下さんもコメントに書いて下さっていたが、先ず何はさておきやめてみる。これだけでいいのだ。辛くなって来たら、さて、この辛さは何だろう、一体どこから来るのだろう、とじっくり考えて見ると良い。
3日もあれば、身体からアルコールは完全に抜けるそうで、また飲みたくなるのは、脳があの快楽を覚えていて、アルコールを体内にいれろ!と要求しているのだ。飲まないと決めたのも、飲みたいと要求するのも、自分の脳である。
そこから、続けるのも、中断するのも、自分で決めることだ。それはもちろん、続けたほうが良いに決まっているけれど、我慢ならないことや、辛いこと、悲しいことがあって、飲んでしまうことだってある。
一日や二日飲んでしまっても、そこで落ち込んでしまっても、次の日からまた、取り敢えず断酒すればいいではないか。
そのうちに、取り敢えずではなくて、酒を飲まない日々が当たり前になっているだろう。
『取り敢えず 繰り返したら 慣れて来た 断酒も今や 板に付きたり』
こんな感じかな。
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