すいま、と読む熟語なら、どうしても抗えない眠気を表す、睡魔。
或いは、台風の大雨などが原因となって発生する、自然災害の、水魔。
そしてもうひとつ、辞書には無いけれど、私が定義したのは、酒を飲みたいのではなくて、その先にある快楽「酔いたい」を強力に想起させる魔物《酔魔》。
以前、2017/4/5の『酒はうまいだろうか?(断酒4年22日目)』に、
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厄介なことに、「飲みたい」ではなくて、「酔いたい」は、残っている。悲しいことや嫌なことがあると、ふっと、「酔いたい」感情が出てくることがある。
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と書いたら、コメントで、GTOさんから、
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まだ、酔いたいって思うことあるんですか?!
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と聞かれたことがある。
断酒5年目を迎えた私にも、酔いたいと思うことが極たまにある。酒を飲みたいのではなくて、酒を飲む段取りを踏まずに、いきなり酔いたい。それはつまり、現実からすぐに逃避したい感情だ。
酒を飲んで、エタノールが脳に回って、大脳が麻痺する感覚。酔えば、難しいことや面倒なことを考えている脳の担当部署が機能停止するので、ほんわかと楽になる。これを身体が覚えているから、厄介である。
断酒2年目の頃、同じ魔物でも、酒を飲みたくさせる《酒魔》(しゅま)なるものを登場させたことがある。
2014/12/9
『酒魔が来たりて袖を引く(断酒1年270日目)』
ここでは、酒を飲みたい感情を起こし、それを引っ張る魔物のことを、《酒魔》と表現してみた。
今の私には、《酒魔》は出て来ない。《酔魔》が極たまに出て来る。
これはこれで厄介である。
さて、《酔魔》に襲われたら、どうしたらいいのか。私はどうしているのか。
先ずは、現実を良く見て、受け入れるしかない。怒りの感情が湧いているのなら、鎮まるまで深呼吸する。悲しいことがあったのなら、そのまま受け入れて悲しむ。困惑したことがあったのなら、何が原因で、どうすればいいのか、考える。
つまりこれらの共通するのは、その感情から逃げない、逃げようとしないことだ。一時的に逃げても、戻って来なければならないことは、自分が良く分かっている。例えば、酒に逃げても、ほんの数時間の現実逃避のトリップが出来るだけだ。
逃げるために酒を飲むと、問題が複雑化して、解決に時間が掛かることだけは確かである。
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