酒を飲む行為は、快楽と死が表裏一体である。
このことを、もっと多くの人、特に若者に知らしめないといけないのに、世の中では快楽の面ばかりが、強調されている。
飲酒で快楽を感じるのは、綱渡りがうまく行っているだけであり、本当は、いつバランスを崩して真っ逆さまに落ちていくか分からないのだ。
ニュースで知ったのだが、今年(2017)の2月に慶応義塾大学の学生が、飲酒中に、亡くなっていたそうだ。
ネットで検索すれば、多くの媒体でこの報道を読むことが出来る。
大学生が、サークルなどの飲み会での急性アルコール中毒で亡くなるケースが後を絶たない。大学側は、いつも対応が後手に回り、学生に安全な飲酒について指導するとかなんとか言ってお茶を濁しているが、毎年似たような酒禍が起こる。
(《酒禍》・・・酒が引き起こす災い、災難。熟語が無かったので作ってみた。)
酒に関して、流れるCM、貼られたポスター、雑誌の広告、ネット上に出る広告・・・全て、楽しさばかり演出している。
どうかじゃんじゃん買って飲んでネ!と、喧伝している酒の、その危険性については、読めないような小さい字で、未成年や妊婦は飲んではいけないとか、楽しく適正量でとか、申し訳程度に書いてあるだけだ。
大体、酒に関わらず、世の中の多くの、売り手に都合が良くて、買い手にはリスクが伴う商品は、その注意事項を、パンフレットや説明書の片隅に小さな字で書いているものだ。そんなものをほとんど読まない買い手に、何か被害が起きた時、売り手は、確かに書いておいたと主張する。
さて、酒を飲むとどうなるか。その真実は・・・
ほろ酔い→酩酊→泥酔→昏睡→死
これは、良く知られている、酒(アルコール)を飲んだ場合の、酔いの変化である。ほろ酔いで止まれば、良い。精々酩酊くらいまでなら、そう悪くはない。けれども、泥酔に至ると、かなり危険だし、更に進んで昏睡に至ると、死が待っている。
短歌モドキに仕立てると・・・
「ほろ酔いの 先は酩酊 泥酔し やがて昏睡 後は死が待つ」
酒の飲み方について、色んな講釈を垂れている本やらサイトやらがあるけれど、そもそも最初から酒を飲まなければいいだけの話だろうに。どうしてこんな、快楽と死が表裏一体の魔の飲み物を飲む必要があるのか。
巷での飲酒の扱いは、上手に飲める人は適量で、やめられなくなったら病気(アルコール依存症)だから医者へ行き断酒しよう・・・みたいな、両極端な話だ。
飲酒の根本的なところに触れている文章は読んだことがない。だから、私が書いている。
短歌モドキをあといくつか・・・
「ここまでと 決めた酒量で ほろ酔いの 日々は幻 毎夜泥酔」
「飲みだせば 止まらぬ酒の 恐ろしさ いつも気付けば 記憶喪失」
「ひょっとして 治ったのかも ひょっとせず 飲んで試せば 答え歴然」
快楽の綱渡りはやめて、大地を二本の足でしっかりと踏みしめて、シラフで歩こう。
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