易怒(いど)とはあまり聞かない言葉だ。
日課の、アルコール依存症の学びの中で、あるサイトに出ていた。
易怒性(いどせい)とは、怒り易いこと、つまり短気って言うこと。些細なことで、カチンときて、すぐに怒ったり、イライラしたりする性質だ。
赤ちゃんや幼児は、病気の時にこの易怒性を起こすそうだ。どこかが痛いときに、それを言葉でうまく表現出来ないから、機嫌が悪くなったりする。
大人でも、このような痛みに起因する易怒性があるが、もうひとつは、ストレスや不安などの心理状態が、易怒性の原因になるそうだ。アルコール依存症でも、この易怒性が現れるとのこと。
酒を飲んでいた頃の私は、些細なことに腹を立てては、すぐにカッとなって、怒っていた。瞬間湯沸かし器と化していた。その怒りの矛先は、家族だった。爆発しても、怒りが収束しないことが殆どで、イライラを鎮めるために、しこたま酒を飲んだ。一口飲むと、スーッと心が楽になった。酒は即効性のある薬だった。
酒を断って暫くの期間、飲めないことでイライラすることが多かった。断酒後の易怒性だろうか。酒を断った事に対しての、漠然とした不安感が、怒りではなくて、イライラとして現れた。
だが、断酒の期間が長くなり、慣れて来るに連れて、易怒性は段々と消滅して行った。今でももちろん、怒ったりイライラしたりすることはある。が、その頻度は激減した。些細なことでは怒らないし、イライラしない。
うまいこと自分の心理を切り替えることが出来るようになった。かつては、短気を起こしたりイライラが募ったりした時は、家族に対して一しきり爆発した後に、酒のチカラを借りて、自分だけ気分を直していたものだ。家族の立場になってみれば、踏んだり蹴ったりである。
飲んだくれオヤジが、些細なことで怒りまくり、暴発した後に、今度は大酒を飲んで、酔っぱらって、あれこれとやらかして迷惑をかけるのだ。
断酒によって、怒りの頻度が減り、割と穏やかな気持ちになるのは、私だけだろうか。そう言えば、断酒することの良さについて、この点では、あまりコメントを頂いたことがないような気がする。
元々穏やかな飲んだくれの人もいるだろうし、私のように怒りっぽい飲んだくれもいるだろうし、酒の飲み方もやめ方も人それぞれだし、性格も人それぞれだから、断酒と易怒性についても、一概には論じることは出来ないかな。
それでも、酒を断つことによって、生活が穏やかになることは事実であるから、恐らく性格も穏やかになるはずだ。この辺り、断酒されてから、如何だろうか。
☆岩手のティモ太郎さんから、読者通信にメール便です。
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