世間一般では、それまで飲んでいた酒をやめることを、禁酒と言ったり、断酒と言ったりする。
ある意味、禁酒と断酒がごっちゃになっている。けれども、 禁酒と断酒。酒を飲まない点で、外見は同じに見えるが、中身は全く違う。
これまでも何度か取り上げて記事にしたので、その違いに関する私の見解は、下記のリンク先をご覧いただきたい。
2015/11/23
『禁酒と断酒の違い(断酒2年254日目)』
2016/10/9
『禁酒と断酒の違い・その2(断酒3年180日目)』
今日は、その禁酒と断酒との違いを、3人の人がそれぞれ禁酒と断酒のオフ会に集った様子をイメージして、それぞれのオフ会の出席者の会話をシミュレートしてみた。
先ずは、禁酒している人たちが集まるオフ会・・・
名付けて、《うじうじ禁酒オフ会》。参加者、A、B、C。
恐らく、飲みたい酒を飲めない辛さを吐き出しあい、お互いの惨めさを認め合う、なんとも暗く悲しいオフ会になってしまうのではないかな。話題は、飲みたいのに飲めない酒のことばかりだろうから。
A:「私は2週間前から仕方なく禁酒してるんですよ~」
B:「ほ~どうされたんですか、ドクターストップとか?」
A:「まさに!それですわ・・・でも、もう飲みたくて飲みたくて」
C:「私はねぇ、2か月前に酔っ払い運転で自損事故を起こしちゃいましてね・・・」
B:「あれれ、そりゃ大変でしたね」
C:「家族から、もう、酒は絶対に飲んじゃいけない!って言われて、仕方なく禁酒してるんですよ・・・ところで、Bさんは何で禁酒されてるんですか?」
B:「う!実はですね・・・私、酔っぱらって職場の飲み会でセクハラしちゃいましてね。かみさんにエライ怒られて、酒は自粛しとります・・・」
A:「あ~、そうだったんですか。それはそれは・・・。でも、飲みたいですよね~」
B:「そりゃ、もう、喉から手が出るほど、飲みたくてたまらんですわぁ」
C:「まったく、私も同じです。グイーーーッといきたいなぁ...」
飲みたい飲みたい飲みたい・飲めない飲めない飲めない・恨めしや恨めしや恨めしや・うじうじうじうじうじうじ・・・
暗いな~~~~~( ;∀;)
禁酒のコワイところは、《禁●》には、必ず《解禁》が存在するところである。例えば、渓流魚の鮎だが、《禁漁》と《解禁》が明確だ。酒も、《禁酒》が《解禁》される日がきっとあることだろう。《禁酒》が《解禁》されたら、あっという間に元の飲んだくれに戻るのは分かっている。
一方、断酒している人たちが集まるオフ会・・・
名付けて、《爽やか断酒オフ会》。参加者、D、E、F。
これは、何度も私が体験したので、シミュレートではあるけれど、かなり現実に近い会話である。その明るさ楽しさは、実証済み、折り紙付きだ。
D:「断酒してもう、3年になりますよ。いやぁ~、実にいいもんですね、断酒」
E:「私はまだ2か月なんで、けっこうキツイです」
D:「Eさん、大丈夫大丈夫!少しずつ、楽になって来るから!」
F:「そうそう、それは本当ですよ!断酒して、良く眠れるとか、血圧が下がって適正値になるとか、良いことばかりですよ」
D:「あとね、時間がとっても有効に使えます」
F:「私はやめてもうすぐ2年になりますが、子供たちの宿題をみてあげたり、家内と色んなことを話したり相談したり、断酒で当たり前の生活が手に入りました」
E:「今ツラくても、やっぱり乗り越えるといいことあるんですね~」
D:「そうそう。一日飲まない、これを繰り返すだけですよ」
F:「辛かったら、断酒仲間に励ましてもらうのが一番かな(笑)」
きっぱりやめて、さっぱりした断酒生活は、爽やかだな~
断酒は、文字通り、酒を断つ!だから、スリップしてしまっても、また挑む。
酒への未練をすっぱりと断ち、酒とは縁を切り、断つ。すっきりさっぱりしている。
追記:禁酒と断酒のそれぞれ頭一文字を取ってつなげると、《禁断》。禁断とは、ある行為を固く禁止すること、厳重に禁止すること。また、《禁断の木の実》とか《禁断の果実》と言った表現もあり、これの意味は、「かたく禁じられてはいるが、つい禁を破ってしまうような誘惑的な快楽」だそうだ。酒は正に、断酒者にとっては、禁断の果実だ。
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