断酒を始めたら、そのまま一生継続するのが理想だ。
けれども、これは中々に難しい。非合法の麻薬は、入手が困難でしかも高額だが、アルコールは合法であり、その姿を酒に変えて、どこにでも売られている。
入手しやすさに加えて、ただでさえ湧き上がる飲酒欲求があるし、更に、少し安定したところで、精神状態にさざ波が立つようなことがあると、酒に逃げたくなる。良く言われる、HALTの状態も、キケンだ。
H(空腹)A(怒り)L(孤独)T(疲労)
ブログに、「自分も断酒を始めました。x日目です。」との、断酒間もない方からコメントがたまに入る。
お!また一人、私のブログがきっかけになって、断酒へと歩みを進めた方が!と、とても嬉しくなるのだが、その後、どうされているのか、気にかかる。もちろん、数か月後に、「順調です。」と報告して下さる方もいらっしゃる。
でも、もし、途中で飲酒欲求に負けて飲んでしまって、そのまま飲酒生活に戻ってしまった方がいらっしゃるのなら、もう一度断酒した日のことを思い出して、再度挑んでほしい。
断酒は、継続ではなくて、断続だって、大いに意味がある。自分に飲酒の問題があることに気付いているからこそ、一度断酒に踏み切ったはずで、今また飲酒しているとしても、頭の片隅にはきっと、やめなきゃ・・・との思いがあるに違いない。
途中で飲んでしまっても、それがある期間続いてしまっても、また断酒に取り組んでみたらどうだろうか。
断続的に断酒をしている状態が、いつしか、継続に変わる日が来る。
そのまま断続的に断酒を続けて一生を終えたとしても、酒を断つとはどんなことかを経験したことの意味は重い。過度な飲酒を続けて、一度も断酒などせずにあの世へ旅立つ人のほうが多いのだから。
マッキーさんもブログに書いていたけれど、断酒の良さを他人に伝えるのはとても難しい。実際に断酒しなければ分からないことを、過剰に飲み続けている人に言葉で諭すことは不可能に近い。
本人が問題に気付くこと。これが唯一の、断酒への入り口だ。これしかない。周りがとやかく言ったところで、「うるさいな!」くらいにしか本人は感じないのだから。
その点、自分の飲酒に問題を感じて一度でも断酒に取り組んだことのある人は、例え今飲んでいるとしても、その気付きは残っているわけだ。
「飲んじゃいました。でも、また断酒に取り組んでます。」と、コメント下さる方もいる。
これで、良い、と私は思う。仮に自分が飲んでしまっても、自らの経験で、断酒の良さを知っているから、きっとまた酒を断つだろう。
補記:
これまでにブログ記事の中で幾度も言及しているが、私は断酒こそ続いているが、禁煙は何度も繰り返した。多分、10年くらいに渡って、10度以上試みた。酒のアルコールと同様に、タバコも強力な依存性の薬物ニコチンを擁しているので、これを常習している人は、断つのが至難である。私のタバコを断った経緯は、酒を断つときに大いに役に立った。
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