『体の中の異物「毒」の科学(小城勝相著/講談社ブルーバックス)
副題:ふつうの食べものに含まれる危ない物質』
おでんさんが教えて下さった本。身近な食品の中に含まれる、様々な毒について書かれている。ただ、化学式も多用されているし、30年以上前に学んだ私の化学の知識はほぼ欠落しているので、難しかった。
目を引いたのは、もちろん、酒の毒についての記述だ。なので、読書感想文とのタイトルではあるが、酒に関する記述部分のみの感想である。
急性毒性を示す化合物として、エタノールについて書かれており、体重60㎏の人が一時に600gのエタノールを摂取すると、約半数が死亡するそうだ。酒の他にも、例えば、もっと身近な存在の食塩は、同じく体重60㎏の人が一時に240gを摂取すると、約半数が死亡するとのこと。
このエタノール量は、ウィスキーなら1.5リットルつまりボトル2本、日本酒ならば、一升瓶2本程度だそうだ。10人の人がこれだけの量を飲んだら、5人は死ぬだろうと言うこと。
食塩を一気に240gも飲んだり食べたりする人は、昔の拷問ならいざ知らず、いないが、酒ならば、致死量に近い量を飲む人がいる。それは、自らの意志ではなく、他からの強要による場合が殆どだ。
周囲が一気飲みを囃し立て、飲まざるを得ない雰囲気の中で、半ば強制的に飲まされて、毎年のように急性アルコール中毒で若い命が失われている。大学の新入生に多い。
もうひとつ、「お酒の毒性」として、人体がどのような過程を経て、エタノールを代謝しているのか、詳しく書かれている。
簡略化して書けば、
エタノール → アセトアルデヒド → 酢酸
となる。
酵素アルコールデヒドロゲナーゼがエタノールをアセトアルデヒドに、酵素アルデヒドデヒドロゲナーゼが、アセトアルデヒドを酢酸に、変える。エタノールは、肝臓での二段階の化学変化を経て、無毒化される。
このことを著者は、
「つまり、酒を飲むことで、肝臓では酢が作られることになる。」
と、表現している。
私は、この部分を読んで、思わず吹き出してしまった。おー!そうか。自分は飲んだくれ時代、せっせと酒を飲んでは、肝臓で酢を作っていたのか!なんとまあ馬鹿馬鹿しいことだろうか。酢が欲しいなら、こんな複雑で金のかかることをしないで、スーパーで買ったほうが安いだろうと考えたら、可笑しくてたまらなくて、吹き出したのだ。
こんな風に、かつての飲酒を化学的に分析してみることも、断酒の為にはとても良い。自分の身体の中で、酒の主成分エタノールがどんな変化をして、出て行くのかが分かると、やっぱり飲酒が馬鹿馬鹿しくなるのである。
話変わって、今晩20時からの、skypeミーテイング。6名が参加。うち2名は、家庭の事情で、チャットでの参加だった。4名が声で話し、2名はチャットで、聞くのは全員だったわけだが、断酒6か月の方から、少し先を行く他の3名への、今の時期の過ごし方などについて質問があり、親身になって色んなアドバイスを送ることが出来た。
skypeミーテイングは、断酒してから日の浅い人には、結構良い断酒の薬になるような気がした。
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バイク談義で盛り上がってるので、私の30年以上前のバイク時代を・・・
みなさんも、若い頃のバイクの写真があったら、送って下さい!
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