チュラミンさんから、コメントで質問があった。
どうしたら断酒のスタートを切ることが出来るか?
何かを始める時、普通はそれについて調べる。
自動車の運転→先ずはどこで運転を習い、免許を取得すればいいか、調べる。
将棋→将棋のルールを学び、知っている人に教えてもらう。
ヨガ→入門書を買ってきたり、近所のヨガ教室に通う。
断酒→何も準備せず、思い立ったら、いきなり始める!
もちろん、本当は、予め調べて、自分のアルコール依存からの脱出に、医療機関や抗酒剤、自助の会を大いに利用するのが一番良い。
ただ、私が懸念するのは、今の世の中、あまりの情報過多により、調べるだけ調べて、結局は酒を断つことを諦めてしまうことだ。
あれこれ考えたり、悩んだり、調べたりするのは、断酒しながらで良い。先ずは、酒を唯今からすっぱりと断つのが先決だ。
断酒って、何をするのか?何かをするのではなく、していたことをやめるのが断酒である。酒を飲まないこと、たったこれだけなのだ。習う必要はない。
断酒を理解してから始めようなんて人はいないと思うが、泳ぎをマスターしてから水に入ろうみたいなもので、そんなことは絶対にあり得ないこと。泳ぎを覚えたかったら、先ず水に入るのと同じで、断酒したいなら、始めることだ。
家にある酒は捨ててしまえばよい。飲みの誘いは断れば良い。飲みたくなったら、我慢して飲まない!・・・などと単純な話ではないのが、断酒なのだ。私は経験者なので良く分かる。
酒を捨てるのにも勇気がいる。飲みの誘いをどう断ったらいいのか頭を悩ます。飲みたくなったら我慢する?言うは易し行うは難し!我慢が辛いから、断酒は大変なのだ!それが何となく分かっているから、二の足を踏むのだろう。
本当のところ、多くの飲んだくれにとって、断酒を継続するのは、運転免許を取得するより難しい。第一志望の大学に入るより難しい。好きな人に愛の告白をするより難しい。(中には、さほどキツくなかったと言う方も、少数ながら存在するが。)
断酒しながら、断酒について学ぶこと。自分の断酒を確固たるものにするために、断酒の為に存在するもの(医療機関、自助の会、書籍、WEB、その他)は何でも利用する。これが、私の勧めるやり方だ。
イライラして来たり、無性に飲みたくてたまらなくなったりするときに、これは一体なんだ?何故こんなことになるんだ?と、アルコール依存症について考える、調べると、実にスムースに頭に入り、理解出来るのだ。
断酒の実践に於いて、酒との距離を取るために、どんな考え方をしたら良いか。私は、酒を大嫌いになる、「酒の悪口療法」を勧める。自分がそれで酒から離れることが出来たからである。
他にも色んな考え方はあるだろうから、自分で納得のいく理論を構築したら良い。
あとは、酒を飲まない一日を積み重ねる。たったこれだけだ。
それと、断酒の実践を開始したなら、なるべく早いうちに、共に酒を断つ仲間を見つけて、励まし合うことである。自分一人だけの孤独な断酒は、辛いだけで、おもしろくない!どうせやるなら、断酒だって楽しまなければ!
追記:チュラミンさん含め、同じように断酒のきっかけを掴めない人に、応援短歌を作ってみた。
『やる前に 断酒とはとは 考えず やめてからこそ 考えるべし』
『やってみる 先ずは動いて 確かめる その後のことは やりつつ決める』
『断つ酒の 思い立ったが 吉日の スタートダッシュ あとは勢い』
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