昨日、話の流れの中で、アルコールアレルギーも、一生酒を飲むわけには行かないと書いた。
アルコールアレルギーは、アルコール過敏症、或いはアルコール不耐症などとも言われる、実際にある病である。
症状としては、顔が真っ赤になったり、痒み、湿疹などの皮膚疾患の他に、下痢や腹痛、喘息などもあり、人によっては重篤である。
うちのかみさんのような、生来飲めない体質の人は、アルコールアレルギーである。
以前何度も書いたことのある、肝臓がアルコールを分解して先ず生成される、毒性の強いアセトアルデヒドだが、これを分解する酵素(アセトアルデヒド脱水素酵素・ALDH)の有無・種類によって、アルコールアレルギーを発症するかどうか決まる。
このアルコールアレルギーだが、これまで酒を飲んでも何ともなかった人が、突然発症することもある。これは、私が長年患っている花粉症と同じメカニズムで、アレルゲンが体内に蓄積され、ある一定の限界を超えると発症するようだ。
私は、花粉症と違って、あれだけ大量のアルコールを体内に取り入れたのに、アルコールアレルギーは発症しなかった。アルコール依存症になってしまったが。
シャーロキアンさんのコメントにもあったけれど、酒席での酒を飲まない理由として、アルコールアレルギーは使えると思う。アレルギーの人は、その原因物質を厳密に取り除いた生活をしないと、命に関わる。
ソバアレルギーの人は、ソバを含んだものを食べられない。食べると、死んでしまうことがある。
アルコール依存症と言うと、世間一般的には、「なあーんだ、アル中かよ」などと、かなり見下した態度をされてしまうかも知れない。が、「アルコール過敏症なんです」とか、「これまで全然大丈夫だったのに、突然アルコールアレルギーを発症しました」と言えば、相手も妙に納得するだろう。
実際のところ、アルコールアレルギーを発症したら、断酒するのが唯一の治療法なわけで、飲まないのは、アルコール依存の治療と全く同じだ。
酒の付き合いが多く、相手と対等に飲まなければならない立場で悩んでおられる方は、「アルコールアレルギー」、「アルコール過敏症」、「アルコール不耐症」を記憶に入れておき、必要な時にさっと口に出して、相手を煙に巻いてしまったら如何だろうか。
重篤な結果をもたらす他のアレルギーを引き合いに出して、アルコールも同じだと説明すれば、それでも飲め!などとは口が裂けても言えないだろう。飲めば命の危険が迫るわけだから。
こう書いては来たけれども、私は、酒を飲む・飲まないは個人の自由であるから、相手に理由を述べる必要など全く無く、ただきっぱりと断酒した旨を伝えるのが一番だと確信している。
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