今朝がた、今年から大学生になった息子に、予てから疑問だったことを質問した。
それが、中々興味深い内容の会話となった。
以下、のみすけは、《父》、息子は一文字の、《倅》(せがれ)。
父:「最近の若者は、酒飲まないって言うけど、お前んとこは、どうよ?」
倅:「えー、そんなことないよ。同級生でも、浪人して入った人とか、上の学年の先輩とか、二十歳過ぎた人は普通に飲んでるよ」
父:「え!?ほんとかよ」
倅:「それにさ、教授たちも、タバコは吸うなって言うけど、酒は飲めって言うよ」
父:「な、な、なんだと?」
倅:「お父さん、このこと、今日のブログに書いてくれよ」
父:「うん。書かせてもらうよ!」
倅:「大学の先生たちってさ、化学の専門家だぜ」
(注:息子は薬学を学んでいる)
父:「エタノールの毒性なんて詳しいはずなのに、飲み物の酒は別かよ」
倅:「酒の上手な飲み方教えてやるとか、講義で言ってたな」
父:「ほんとかよ。話にならんな」
倅:「酒飲まないとコミュニケーション障害起こすってさ」
父:「なんだそれ!んなことねーわ、絶対に!お前の学校大丈夫か?」
倅:「やっぱり、大人たちは酒飲むんだよねぇ~」
父:「ん、まーな。オレも飲んだくれやってたからな~」
倅:「お父さんも、今でこそ断酒してるけどね(笑)」
父:「そうそう、あんまり大きいこと言えないわな・・・」
息子は、かみさんの血を引いて、酒を飲めない体質なので、食事や宴会のような席ではジュースやお茶を飲んでいるが、同年代の学生で、かなりの飲んべーもいるとのことだ。
学生が酒なんぞ飲んでたら、学んだことを片っ端から忘れてしまうのではないかと思うが・・・
それに輪を掛けて驚いたのは、一般の人より遥かに毒物に対しての知識の豊富な大学の先生方が、酒を擁護していることだった。研究に使う薬品としてのエタノールと、自分たちが大好きな飲み物・酒に含まれるエタノールは、完全に頭の中で別物扱いなのだろう、きっと。
化学の権威こそ、その該博な薬品の毒性に関する知識を、酒の害悪を広めることに使って欲しいものだが、どんなに詳しくても、自分の飲む酒は、別格なのだ。
酒の当たり前に世の中に存在すること、飲み物として普通にあること、多くの人が酒に関して何の疑いも持たないこと。これらを不思議と考える私は、自分を正常だと思う。断酒した人は皆同じ考え方になるだろう。
エタノールの正しい知識を持っていても、それを主成分とする酒を飲むかどうかは、別問題である。断酒に生かすには、化学式だけでなく、その人体への毒性をきちんと学んでいつも思い起こす必要がある。
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