潜在的アル中。別の表現をすれば、隠れアル中。
これに対する私の意味付けは、アル中予備軍ではなく、本物のアル中なのに、本人がそれを自覚していない人。
《アル中》と書くのは、アルコール依存症とかアルコール使用障害などの病名が長すぎるのと、読んだ時の《あるちゅう》の響きが、短くも体を表しているからである。
厚生労働省の、みんなのメンタルヘルスによれば、古過ぎるデータだが、今から14年も前の2003年の調査では、多量飲酒者が860万人、内、アルコール依存症の疑いのある人は440万人、更にその中で治療の必要なアル中は80万人と推計されているそうだ。
治療が必要なアル中80万人とは、何を以ってそう判断したのか分からないが、2017年現在の多量飲酒者を仮に900万人とすれば、私の考えでは、その全員がアル中である。何故ならば、酒を常習的に飲む人間は、アル中だからだ。
私だって、自分が断酒を決意して、自分の飲酒について反省し学びつつ、やっと自分がアル中であることを認識したわけで、飲んでいた頃は自分を正常な飲酒者だと信じて疑わなかった。
今、酒を手放せず、毎晩のように当たり前に飲んで当たり前に酔っぱらっている人は、皆、アル中である。
私が考えたアル中の診断法、以前に何度も書いたけれど、ここに再掲する。
《丸3日間、酒を飲まずに平気でいられるか?》
たったこれだけだ。ポイントは、1日でもなく2日でもなく、きっちり3日間の期間と、その3日間の精神状態が、平穏であるかどうかである。少しでも酒を飲みたくてイライラしたら、立派なアル中に間違いない。
毎日飲まざるを得ない身体になってしまった、膨大な数の潜在的アル中、隠れアル中たちが、日々消費するアルコールの量たるや、一体何十万リットルになるのだろうか。
尤も、これらの人々は、メーカーから見たら、上得意のリピーターなのだ。
私の考案した簡易アル中テストをやってみて、アル中判定が下った人は、立派なアル中なので、断酒を考えてみたほうが良い。潜在的アル中、隠れアル中であることは間違いないからである。
断じて自分はアル中ではないと思い、医師にもアル中ではないとのお墨付きをもらったとしても、毎日飲まずにはいられないなら、きっと否認したままアル中の道を真っすぐに突き進むことになる。
自分は週末にしか飲まないから、のみすけの簡易アル中判定はすり抜けた!と喜んでいる方、簡易アル中判定に、条件をもうひとつ、付け加える。
毎日飲まなくたって、たまに飲んで泥酔してやらかす人も潜在的アル中、隠れアル中なのだ!
毎日酒を飲む人の内、かなりの割合で潜在的アル中、隠れアル中が存在していることは、明白である。
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