私は、断酒を始めてから、断酒している人のブログを読むようになった。
もちろん、断酒前は単なる飲んだくれであるから、断酒関連のブログなど、それまで読んだことも無かった。寧ろ、その頃は、飲酒礼賛のブログを好んで読んでいた。
最近は、4年前の断酒初年度に比べると、読むブログの数も減った。が、今でも、あの人はどうしているかな、と、覗いてみるブログもあったりする。
断酒した人のブログでは、私のように日々書き続けているのはかなり稀で、大体、次の4パターンになる。
1.意気込んで断酒ブログを開始するも、突然更新が止まる。
2.ある程度の期間続けるが、断酒が安定して来て、ブログもやめる。
3.更新頻度は減るけれど、ブログ更新は続けている。
4.ある期間続き、ある期間止まり、再開を繰り返す。
この中で、今日書きたいのは、4.のパターンの人のことである。
断酒が順調な間は、ブログ更新も頻繁で、酒の無い日々の喜びを綴っていたりするが、突然ある期間更新が止まる。心配した読者の人が、次々とコメント欄へ書き込むが、暫くは無反応である。
そして、ある期間の後に、
「実は精神的にとても辛いことがあって、酒に逃げていた。でも、また断酒を頑張る。」
のような書き込みと共に、ブログも再開する。
たぶん、心のどこかに、精神的に追い詰められて、どうしようもない時の、最後の切り札として、酒を取ってあるのだろう。
飲めば一時(いっとき)、ふわっと心が解放され、軽くなる。あっと言う間の、アルコール・マジックである。脳内に麻薬が注入され、即効的に作用するのが、飲酒である。しかも、合法と来ている。
だが、所詮は頭の中で薬物が作用するだけなので、自分の中に生じた問題(=酒を飲まずにはいられない状態)に関しては、何も解決していない。酔いから醒めれば、その辛い現実が待っている。
素面に戻ると、辛さが10倍にも100倍にもなって襲って来るので、また酒を飲む・・・の繰り返しで、暫くは酒浸りの日々が続き、ある日、これではいかん!と、断酒に戻る。
もちろん、断酒に戻ることは素晴らしいことである。そのまま飲んだくれて、重度のアルコール依存症のまま終わる人だってあるのだから。
ただ、私がとても惜しいと思うのは、相当の期間断酒をしている実績があるのだから、酒に逃げる部分だけ、何とか切り捨てることは出来ないのか、と言うことだ。
心の奥底で、精神的に辛くてどうしようもなくなった時の最後の砦、或いは切り札として、酒を取ってあるなら、どうか綺麗さっぱりと捨て去ってほしい。酒なんぞでは何も解決しないからである。
(2枚とも、昨日に引き続き、今は亡き義父撮影の写真。読者の方から、昨日の写真が良かったと、メールを頂いたので・・・天国の義父も喜んでいるだろうなあ)
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