私が住んでいる所から割と近い川で、鮎が釣れる。
今日は、早朝から当ブログ準レギュラーの関西弁のCさんと、その川へ。私は何度か釣ったことがあるけれど、Cさんは鮎釣りは初めてだ。
朝6時前に着いたので、川べりのコンビニのイートインコーナーで、ホットコーヒーを飲みながら、Cさんを待っていた。窓の外を見ながら、前夜に酒を飲んでいたら、こんなにうまい朝のコーヒーは飲めないな、としみじみ思う。
肝心の釣りの成果は、本命の鮎は釣れず、ボラの子が結構釣れた。こんなところまでボラが遡上して来るのか・・・
気温が上がって来たのと、鮎が全然釣れないのとで、釣りは3時間ほどで切り上げ、早朝にコーヒーを飲んだコンビニで、Cさんと休憩した。Cさんはもちろん、ギンギンに冷えた缶ビールのロング缶だ。
「ここのは、よう冷えてまんなぁ~」と、満面の笑みで、プルタブをプシュッ!ゴクゴクグビグビ!プハーーーッ!
さて、私が飲んだものは・・・気になる???
私が缶ビールグビグビのCさんの真向かいで、涼しい顔で飲んでいたのは、あっつ熱のラージサイズのホットコーヒーだった(笑)
去年くらいまでなら、恐らく私は冷えた炭酸飲料を飲んでいただろう。缶ビールを飲む人に合わせるわけでもないけれど、何となく同じようにシュワシュワしたものを一緒に飲もうとしていた。
自分でも驚いたのだが、冷房の効いた店内に入った瞬間、またホットコーヒーが飲みたくなった。
店員さんからラージサイズ用の紙コップを受け取って、コーヒーの抽出マシン(スケルトンで中の動きが見える)を興味深く凝視していたら、プ~ンと香ばしいコーヒーの豆の香りがして来て、何故かとても嬉しくなった。
イートインコーナーのテーブルで、片やギンギンに冷えたロング缶のビールを、こなた湯気の立つホットコーヒーを、それぞれ片手に持って、「お疲れ様ぁ~!」と、形だけ乾杯した。冷えた缶ビールと、熱いホットコーヒーの乾杯なんて聞いたことがない。
うだるような暑さの中で数時間立っていた身体には、冷えた飲み物がうまいのだろう。断酒初年度の私なら、Cさんの缶ビールがうらやましくて仕方なかったことだろう。
ところが、もはや私にはそんな感情は露ほども湧かない。他人が飲むものと、自分が飲むものは全く関係が無いし、暑かったから冷たいものを飲む、のようなステレオタイプな思考は、私から剥がれ落ちた。
断酒は、続ければ続けるほど、進歩する。今日、そのことを改めて実感した。酒を断つだけなのに、これほど後の生活、延いては人生に好影響を与える行為《断酒》を、知ってしまったら、もう手放せない。
反対に、飲酒は、続ければ続けるほど、退歩する。加齢と共に身体の代謝能力が落ちるが、飲酒量は変わらないか、増える。それを考慮すると、飲酒に於いては、何も進歩する要素が無い。飲み続ける人生の悍(オゾ)ましさ。
進歩する断酒か、退歩する飲酒か。
これを考えるだけで、断酒していることを心から喜べる事だろう。
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