自分が酒を飲んでいた頃の感覚は、酒を飲む人のほうが飲まない人より幸せと言うものだった。
その頃の私は、飲まない人には、是非ともこの、《酒に酔うことの快感》を知ってほしかった。だがそれは、飲まない人からすれば、本当に迷惑で余計なお節介でしかなかったことだろう。
飲めるのに酒が嫌いで飲まない人もいれば、生来飲めない体質の人もいるし、私のように元飲んだくれが断酒した人もいるわけで、酒を飲まない人を一括りに捉えてはいけないのだ。
それなのに、(少しずつ変化はしているのだろうが)まだまだ飲酒礼賛の世の中である。
断酒した人にとってみれば、酒なんぞ、自分にとっては碌でもない飲み物だからこそ断ったのに、その碌でもない飲み物を執拗に勧めて来たり、断った理由に拘る輩には、本当に辟易する。
同じ酒飲みでも、物分かりの良い人は、しつこく飲酒を勧めたり、断酒の理由を聞いたりはしないものだ。うるさい人は、はっきり言って、スマートな酒飲みではない。
なので、断酒の理由を聞かれた時に、「アルコール依存症と診断されました」とか、「ドクターストップなので・・・」なんて、神妙な理由を返す必要は更々ない。どうせ、相手は酔っ払いなのだから、それなりに返答すればよろしい。
以前も書いたけれど、今の私は、あっさりと、「酒やめたんで、飲みません」だけである。 ただ、これでは詰まらない。もっとウィットに富んだ回答を予めいくつか用意しておいて、相手によって色々と使い分けてみるとか・・・ネ。
相手は酔っ払い、こちらはバリバリの素面。考えて見れば、こちらの方が心理的に余裕があるのだから、飄々と軽妙洒脱にしつこい相手を煙に巻いて、相手が唖然呆然としたり、聞いて思わず笑ったりちゃう答えが秀逸だと思う。こんなところでも、断酒を楽しんでみたら如何だろうか。
例えば・・・
こないだ飲みすぎて、大事なものを失くしたんで、出てくるまで飲めない、とか言えば、「大事なものってなに??」と、相手は興味津々に聞いて来るだろうけれど、「それは秘密!」とか、言えば、断酒などどうでも良くて、失くしたものに視線が移るのも面白そう。
他にも、 面白い理由はいくらでも思いつく。読んで下さっている方々からの、洒脱で剽軽で、相手を煙に巻いてしまうような断酒の理由・言い訳を、コメント欄にて大大募集中!面白い表現は、私も使ってみたい!
要は、自分が飲まないことを相手に伝えることが出来れば、それで良いのだが、短文で面白い内容がよろしい。相手は、飲んで酔ってゆく内に、こちらの話した内容など忘れてしまい、例の、恍惚とした世界に入ってしまうのだから。
断酒を始めた頃の私は、何故か妙に酔っ払いの心を忖度していたものだったが、今から考えると、それは本当に馬鹿馬鹿しいことであって、酔っ払いは好きなだけ飲めば良く、飲まないこちらは、自分を大切にしないといけないのだ。
飲まない酒なんぞの為に不愉快な思いをするのは、損である。飲まない酒ならばこそ、ネタにして楽しんでしまうのも面白い。
さて、話題変わって・・・
(いつもの!?ペリエ!)
本日は午前中、東京駅直近のフォーシーズンズホテル7Fのラウンジで、断酒仲間のトビーさんと7月以来となるが、日本全国の断酒erを応援する企画について、2時間くらい、話して来た。
こちらは少し停滞していたのだが、先日の東北オフ会での、飲まない奥様方の笑顔に出会って、重い腰を持ち上げて、前進することにした。
少しずつ形が見えて来るので、乞う!ご期待!
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