えりぃさんが、断酒8日目の記事にコメントを入れて下さったので、あまりの懐かしさに、当時の記事を読み返してみた。
これ、本当に自分が書いたのだろうか・・・
いつもブログ記事には、(○年x日目)の形式で、断酒開始から何日目かを入れるのだが、もちろん断酒初年度は、○年は無くてx日目だけだ。しかも、xがたった一桁の「8」だ!懐かしくて涙が出そうだが、これも正真正銘4年半前の自分である。
この記事の締めくくりで、こんなことを書いている。
「お酒も、嫌いになる日が来るのだろうか?今の心理状態では、考えられない。ビールが喉を通るときの、あの快感。」
これを書いた日から4年と6か月が経った現在、この断酒8日目の自分の問いに答えてみよう・・・
「もはや酒に《お》は付けぬ。酒なんぞ、嫌いを越えてしまい、今では無視出来る。ビールを飲むことを想像すると、吐き気がする。」
今では、この頃の《悪夢のような迫りくる飲酒欲求》からは解放されてはいるが、もちろん、酒に対する油断は努々怠らぬ。
本日読んだ本、
「アルコール依存症を知る! 回復のためのテキスト(森岡洋[著])/ASK」
の中に、体験エッセイがあり、その内のひとつが、断酒5年目の私に戒めを与えてくれた。
どんな内容か紹介すると・・・
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酒をやめて5年目のAさんは、断酒会の会長をやっていた。断酒会でも活発に活動し、充実した断酒生活を送っていた。
ある日のこと、Aさんは忙しかった仕事で身体は疲れ果ててはいたが、かつての主治医の先生が、ある月刊誌にアルコール依存症のことを書いていることを知り、昔住んでいた街にある大きな書店に寄る積りで途中下車した。
ところが、Aさんの足は、書店を素通りし、かつて飲んだくれ時代に頻繁に通っていた飲み屋街へと向いてしまい、あろうことかその内の一軒のスナックへと入店してしまった。
立て続けに3杯の水割りを飲んでしまったところで、かなり酔い、閉店までへべれけに飲み、降りしきる雨の中、ずぶ濡れになって、帰宅した。
奥さんは一目で全てを察し、黙々と着替えを手伝ってくれたそうだ。
Aさんは翌朝、酷い二日酔いと喉の渇きで、ビールを飲みたかったが、主治医だった先生の、「今より悪くしないことを考えよう」との言葉が電撃的に脳裏に蘇り、奥さんにウーロン茶とジュースを買って来てもらって、それをゴクゴク飲んだそうだ。
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まだまだ、この体験エッセイは、Aさんの断酒会の会長としての立場はどうなったのか・・・など感動する話が続くのだが、長くなるので割愛する。
断酒が5年目で断酒生活が順調であることが、今の私と全く同じなので、読んでいて、あぁこんなこともあるんだな~と、己を戒めたわけである。
何年安定した断酒生活を続けていても、魔が射すことはあるのだ。そんな時でも、このAさんの主治医の言葉、
「今より悪くしないことを考えよう」
これが、とても力になることを学んだ。
追記:
断酒12年の小判鮫さんからのコメントで、この本の偉大さを知り、改めて奥付を見たら、私が読んだ本は、
1989年3月20日初版第1刷発行
2013年9月15日第28刷改版発行
と書いてあった。
なるほど・・・どおりで今までで一番読みやすいと感じたわけだ!
因みに、同じ著者の書いた、アル中の家族向けの本、
「よくわかるアルコール依存症 その正体と治し方(森岡洋[著]/白揚社)」
も、同時に読み終えたので、近々読書感想文を書く予定。
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