「私の周囲には、ひとりもいません!」
ブログを通して知り合った断酒仲間に、
「あなたの周囲に断酒した人はいますか?」
と、問うてみたところの答えである。
もちろん、「います」、と答えた方も極少数ながらいらっしゃった。これまでで一人だったかな。
アル法ネットのサイトを見ると、ざっくりとだが、問題飲酒者は、日本全国に1000万人くらいはいるようだ。
それに対して、医療機関で治療を受けている人は数万人しかいないらしい。断酒会やAAのサイトを見ても、日本全国で、それぞれ約8000人、約5600人との参加者の人数が出ている。
飲んだくれの数に対して、酒を断つ人の圧倒的な少なさに、唖然としてしまう。
もちろんこれは、自分が酒を断ったからこその思いであって、現役バリバリの飲んだくれだった頃の自分は、酒を飲まない人生など、あり得なかった。しかも・・・
長い飲酒歴の中で、酒による大失態を何度繰り返しても、問題は《酒を飲むこと》にあるのではなくて、《酒の飲み方》にあるのだから、この次からは、どうやって飲もうかと、そんなことばかり考えていたのだった。
どんな秘策を考え付いても、それが効力を発揮することはなく、いつも酒の前に撃沈してしまうのが、自分のパターンだった。それでも、何度でも懲りずに、酒に挑んでいたのである。
全く無駄で無謀な努力を、飲酒に対してしていたものだ!
自分がそんなだったから、酒を断つ人が極端に少ないことの理由が良く分かる。そもそも、飲んだくれの人生に、断酒と言う選択は存在しないのだ。私のみすけにも、最後の飲酒となる日の翌日まで、《断酒》は存在しなかった。
このような中にあって、ブログに集って下さる断酒仲間の方は、本当に貴重な存在なのである。
誰かに言われたのではなくて、自らの意志で酒を断とうと決断したこと自体が、先ずは素晴らしいのだ。うじゃうじゃとあっちにもこっちにもいる飲んだくれの中で、酒を断つ人など先ずいないのだから。
断ってみると分かるのだが、酒を飲まないほうが遥かにノーマルな生活であって、過剰な飲酒を続ける生活は異常である。だが、世の中での捉え方はそうではなくて、酒を飲むのが当たり前で、断酒した人は、どこかヘンなのだ。
「違うだろう!」
と叫びたくなるけれど、所詮、《飲んだくれ vs 断酒er》では、多勢に無勢。ここはひとつ、飲んだくれ共の観察でもして、「それ見たことか!」と、留飲を下げる他は無い。
全国の極少数派の、選ばれし断酒erの方が、この断酒ブログに集って下さるのは、身に余る光栄である。
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