「一杯くらい、良いじゃないですか!」
メルマガ読者の方(Sさん)から、この季節にとてもタイムリーなメールを頂いた。
Sさんが友人との食事の時、
「酒を控えてる。たまに飲むけどワインを1杯飲むだけ。」と、友人が言い、実際にワインを一杯だけ飲んだそうだ。
更に、その友人はSさんに、
「少しくらい飲んでいいんじゃない?飲みすぎなかったら。」と、一杯のワインを勧めたとのこと。もちろん、酔っ払ってもおらず、本当に一杯くらい味わったらどう?との善意だったことだろう。
Sさんは、たまに美味しい酒を少しくらい飲むのもいいかな、との考えが頭を過ったそうだ。
因みにSさんは、それでも踏みとどまって飲まなかった!
さて、私のみすけはこれを、【一杯くらい】の罠と名付けてみた。この罠には、厳重なる警戒が必要だ。
そう。この罠には、最近のメルマガにも書いたのだが、断酒初期の頃私を励まして下さった、断酒の先輩MIKIさんのコメント、
「グラスを手に取りそうになった時に、その一杯で失うものをよく考えて下さい。」
が、一番の薬となる。
話はとても簡単で、本当に一杯だけで済めば、問題はない。但し、元飲んだくれの、飲酒のブレーキやらストッパーやらが壊れている人間にとっての一杯は、大量飲酒への導火線に点火することと同じなのだ。
そもそも、自分の問題飲酒の始まりは、たった一杯の酒だったのではないか。
せっかく酒を断っているのに、【一杯くらい】の罠にハマることもないだろう。
この世の酒飲みには二種類あって、【一杯くらい】を本当に一杯くらいで済ませられる人と、【一杯くらい】がきっかけで、何杯も飲んでしまう人とが存在するのである。
さて、自分は、前者か、後者か?
「たった一杯くらい!」
のはずが 、
「あの一杯から元の飲んだくれに戻ってしまった!」
に、なるのは、間違いないのだ。決まっていることなのだ。
もしも、「絶対にそんなことは無い!自分だけは大丈夫だ!それを証明してやる!」
と思った方は、どうぞ、お試しを・・・そして、その結果を報告して頂けると、嬉しい(笑)
事ほど左様に、【一杯くらい】の罠は、これからの季節、至る所に仕掛けられており、十分に注意していないと、罠に掛かる。
酔いから醒めて、「しまった!やられた!」と気付いたら、それを糧に、また断酒すれば良いだけだが、今までせっかく断酒していたのに!と、かなり落ち込むかもしれない。
私たちには【一杯くらい】の酒が、【一升くらい】の酒と同じ意味を持つのだ。油断してはいけない。
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