何で酒を飲み始め、味を覚えてしまったのか。
その根本的なところを考えてみた。
私たちのように、かつて薬物アルコールの囚われ人だった人間は、どんなに長く断酒していようとも、街中で普通に売られている酒類が、少しでも身体に入れば、それは強力なアレルゲンであるから、元の薬物アルコールの囚われ人に戻ってしまう。
如何に私たちの頭の中で酒が大きな位置を占めている(いた)のか、考えてみると、それは、子供の頃からの洗脳だった。
多くの人は、生まれた時から酒が身近にあり、親が当たり前に飲んでいたことだろう。
物心つく頃には、酒は大人になったら生活の一部であって、自分も成人すれば飲むものだと思うようになる。
これは、見方を変えると、乾いた砂にすっと水が染み込むように何でも吸収する幼少期における、飲酒の洗脳である。
酒は、このように、生まれた時から私たちの心に巧妙に侵入して来ていたのだ。
更に、どんなに酒が原因の社会的損失が積みあがろうとも、酒はカムフラージュされ、その本性が分からないように操作されている。
カムフラージュとは・・・
カムフラージュ(フランス語)
① 武器・車両・兵士などに迷彩を施したり、物をとりつけたりして、敵の目をくらますこと。偽装。迷彩。
②本当のことや本心を悟られないように人目をごまかすこと。
[三省堂大辞林]
酒のカムフラージュ
①アルコールに色んな味を付けたり、パッケージのデザインに工夫をこらしたり、CMを垂れ流したりして、のんべーの目をくらますこと。偽装。迷彩。
②酒の本当のことや酒害を悟られないようにのんべーをごまかすこと。
[のみすけ定義]
おめでたい時にも、悲しい時にも、酒は当たり前に供される。冠婚葬祭の儀式を見れば良く分かる。嬉しいときにも、泣きたいときにも、テーブルの上に酒は置かれている。
自分がアル中であることを自覚し、酒を断ち、酒について学び、酒の本性が分かると、世の中に当たり前に売られている酒が、好きで飲んでいた頃とは全くの別物に見えて来る。
人間にとって、本当は必要がなく、寧ろ害の方が多いのに、それらの事実は覆い隠されて、つまりカムフラージュされて、この世に流通しているのが、酒である。
このことに気付くと、断酒している自分に安心する。
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