そうカモ、違うカモ、いいカモ・・・
カモはカモでも、アル中の《治ったカモ》には、注意が必要だ。
断酒のメルマガで、今取りあげている話題なのだが、とっても重要なことなので、ブログでも書いてみたい。
断酒後半年くらいした方から、
— 断酒男爵 (@anomiyakun) 2018年3月18日
『「ひょっとして治ったのかも・・・」の気持ちがあり、ちゃんと飲めそうな感じがして困る。』
とのメールが来た。
そうそう。断酒が安定した頃に、飛んでくるのです、《治ったカモ》。
「慣れ注意! 治ったカモが 飛来する」
アル中に治癒はなし!飲めば止まらぬ!
このカモは、私にも飛んで来たし、今でもたまに飛んでくる。
頭の中では分かっているのに、これだけ長い間酒を飲まずにいられたのだから、ひょっとして、今酒を飲んでも、決めた量で済ますことが出来るのでは?
と、こんな考えが浮かんで来たら、要注意だ。
人により違いはあるけれど、その日からしばらくの間はコントロール出来る人もいれば、飲んだら止まらない人もいる。
断酒してから5年間、私は、多くの方と話したり、本人の経験談や、精神科の医師の本や、断酒している方のブログを読んだりして来た。
その結果、はっきりと分かっているので、ここで強調しておきたいことがある。
酒を断ってある程度の期間(半年~数年~数十年)経ってから再飲酒した人の中で、そこから酒をコントロールして飲めるようになった人は一人もいなかった。
(もしも、そう言った人がいるなら、きっとその人は、アル中ではなくて、元々適量で済ませられる人が酒を断っていただけだろう。)
このことは分かっていても、自分だけは違うカモ!との、根拠のない自信、或いは楽観的な気持から、再飲酒を試みる人がいるようだ。
「無駄な抵抗はやめなさい!」と言いたい。
ダメなことは予め分かっているのである。
《治ったカモ》が頭に出てくるのは、まだまだ酒に未練がある証拠なのかな。
私は、もう酒なんぞに未練はないと公言しているが、今でもたまに、《治ったカモ》が飛来する。
それは、酒を飲みたいとか、そう言った気持ちと連動しているのではなくて、やはり、長い期間酒を断っていると、それがアル中の治癒ではないかと勘違いするからのようだ。
あなたにも、《治ったカモ》が飛んで来るかもしれない。着地させたら厄介なので、飛んで来たら、すぐに追っ払うことだ。
「アル中に 回復あれど 治癒はなし!」
《治ったカモ》は、体内に潜む飲酒をそそのかす小悪魔の囁きである。
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