「ドライドランク」
言葉は知っていた。これまでに一度だけ、ブログに書いたこともある。
2015/1/10
「『実録!あるこーる白書』読書感想文・後編(断酒1年302日目)」
ただ、それがどのようなものかは、これまでに意識したことが無かった。
メルマガ読者の方からメールを頂いて、そこに、ドライドランクのことが書いてあり、これがスリップにつながることが多い状態であることを知った。
調べてみると、私にもドライドランクの状態があったし、今でもあるのかもしれないことに愕然とした。
ドライドランクとは、空酔いとか、しらふの酔っぱらいとか、訳せばそんな感じだ。
断酒後、離脱症状も消えたころ、人によっては数週間~7か月くらい、或いは、もっと長い期間、例えば10年過ぎた人にも症状として現れることがあるそうだ。
酒を飲んでいた頃と似たような、焦燥感、不安感、絶望感、または反対に、万能感、自信過剰、自己憐憫などの感情が出現する。
これらの感情は、スリップへとつながる危険性を秘めている。
そう言えば、私も、断酒初年度は、これらの感情は味わった。どちらかと言えば、後者の万能感、自信過剰のほうが強かったかもしれない。
更にドライドランクのことを調べていたら、あるサイトに書かれている説明を読んで、私はドキリとした。
それは、JUST(日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオン)と言うサイトの、アルコール依存症の説明の中の一文だった。
「酒をやめると、今度は極端に酒に関すること、あるいは酒を飲んでいる人をしつこいほどに排撃しはじめる場合があります。それは、まだ本人にとって飲酒という行為が、世界の一大事であるから起こっているわけで、ドライ・ドランクの状態にあります。」
私は、断酒後、少なくとも1年間くらいは、酒に関して、しつこいほどに、これでもか!と、ブログで排撃していた。
この説明にあるように、その頃の私にとっては、酒を断ったとは言えども、まだ飲酒行為が一大事であったのだ。
断酒してから、2年、3年と経つ内に、酒や飲酒に対する排撃は、ブログ記事からは減り、書く内容が変わってきた。酒及び飲酒が、自分にとっての一大事ではなくなったからだろう。
問題飲酒を自覚した人にとって、断酒は一番で唯一の選択肢である。だから、酒を断って暫くしてから現れるかもしれない、ドライドランクと言う症状については、是非とも知っておくべきだ。
ドライドランクについて、知っているか、知らないかが、スリップを避けられるかどうか、にも、大いに関係するはずだ。
それにしても、アルコール依存症というのは、厄介な病である。唯一の治療法である断酒を継続していても、ドライドランク(空酔い)!?あぁ!!
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