昨日、メルマガ読者の方(Aさん)から、断酒の苦しみを綴ったメールを頂いた。
それを読んで、大事なことに気付き、その方の文章を昨日書いたメルマガに載せさせて頂いた。
最近の私は、断酒初年度の苦しみから遠ざかった、今現在の自分の気持ちを中心にして、
「酒を断つとこんなにも良いことがあるよ!」
と言った内容の文章を書くことが多くなっていた。
たった今、この瞬間に、断酒の苦しみを味わっている人は、今の苦しみを何とかしたい、誰かに分かってほしい、との切実な思いが強い。
酒を断って、その生活に慣れてくれば、良いことがあるのは分かっている。でも、その前に、たった今、苦しいのだ。
今日、昨日のメルマガに載せられた、Aさんが綴って下さった文章を読んで、Bさんから、メールが届いた。
そこには、Aさんが苦しんでいる様子、置かれた状況、その他書かれている内容の多くが自分と重なり、苦しんでいるのは自分一人ではないのだと、そう言ったことが綴られていた。
Bさんも、今は辛いけれど、何とか断酒の一歩を踏み出し、続けたいと書いておられる。
AさんもBさんも、今は苦しいかもしれない。
ただ、ひとつだけはっきりと言えることがある。
それは、今の苦しみは、楽になる前の苦しみだと言うこと。
多くの病気は、苦しんだ後、更に病状が悪化することも多い。
ところが、アルコール依存症の唯一の治療法である断酒は、当初は相当の苦しみがあるものの、それを乗り越えた先には、治癒はないけれど、回復がある。
断酒生活に慣れて来れば、苦しかった頃が嘘のように楽になるのである。
今の苦しみは、楽になる前の苦しみなのである。
但し、ここからここまでが苦しくて、ここから先が楽になる、みたいな明確な線引きは存在しない。
一日一日飲まない日を積み重ねる毎に、飲酒欲求の薄皮が一枚ずつ剥がれて行く。
人によっても違うだろうけれど、どんな人でも、半年(六か月)でほぼ楽になり、1年過ぎれば、自分でも驚くほどに酒を欲しないようになるだろう。
私も、断酒初年度を顧みて、あの辛く苦しかった日々は、今の酒なし生活を送るためには、どうしても必要だったのだと考えている。
断酒の苦しみは、誰かに代わってもらうことも出来ないし、お金を払って楽にしてもらうことも出来ない。
その苦しみの先にある、自分自身の楽しい酒なし生活のために、今、辛い思いをしているのだと言うこと、それを良く自分に言い聞かせて、どうか一日一日積み重ねてみてほしい。
Aさん、Bさん、どうか断酒の一歩を踏み出して、そしてその先へGO!
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