飲まない生活の基本は、素面(シラフ)で楽しいこと。
飲酒すると楽しいのは、酒の薬理作用によるもの。
薬理作用だが、ニッポニカの説明によれば・・・
「生体に投与された化学物質が生体の生理作用に変化をもたらしたとき、これを薬理作用といい薬物が生体に及ぼす作用であり、本来生体がもっている機能を量的に変化させるものである。」
ここで、生体に投与された化学物質とは、飲んだ酒の主成分・アルコールのことで、生体とは、飲んだ人の身体だ。
アルコールが、酒を飲んだ人の身体に及ぼす作用としては、本来、人間が持ってる快楽を感じる機能を、その薬理作用によって、増幅するものである。
酒を飲むと、気持ちが和らいだり、楽しい気持ちになったり、怒りが鎮まったり、不安が消えたりするのは、化学物質のアルコールの生体に対する薬理作用に過ぎないのである。
つまり、即効性のあるクスリを飲んで、その効果を得ているだけであって、代謝されてしまえば、酒で出現した楽しさは消えてしまうのだ。
では、ここで、質問だが、楽しい気持ちになるために、あなたは薬を飲むだろうか?
そんな薬があるとしてだが。
悲しい気持ちを楽しい気持ちに変えてくれる薬があるとしたら、それって、コカインとかヘロインとかの仲間、つまり、麻薬なんじゃないかと疑うのではないか。
しかし酒ならば、何の疑いも無く、しかも薬などとは認識もせずに当たり前に飲むのは、世にありふれて、当たり前に誰でもが飲むからだろう。
このことをシラフの時によくよく考えてみれば、酒を飲んで楽しくなることの、本当の意味が分かるはずである。
酒を飲みたい気持ちとは、実は化学物質(薬物=アルコール)の薬理作用を得たいのである。その時点で、既に薬物に依存していることが証明されている。
毎日酒を飲まずにはいられない人は、アルコール依存症との、医師の診断があろうとなかろうと、大なり小なりアルコールに依存していることは間違いない。
酒の力を借りないと、楽しくない?
それとも、シラフで楽しい?
あなたはどちらだろうか?
酒の力を借りると言うが、具体的には、アルコールの薬理作用に頼っているわけで、酒の力を借りての楽しさを持続させるには、アルコールを身体に入れ続ける必要がある。これの行き着く先は、酒の常飲である。
私はどうなのかって?
酒など全く必要ない。素面で楽しいほうが、自然だろう。
楽しくなるのに、化学物質を身体に入れなきゃならないなんて、ゾッとする。
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