断酒のきっかけは、人それぞれ。
私のように、飲み過ぎによる大失態を契機に、ハタと気付いた人もいれば、日頃から自分の飲酒問題に気付きつつも、中々踏ん切りがつかず、ふとしたことが心に響いて、断つ人もいる。
メルマガ読者のshokenさんがメールを下さって、ある映画を観たことがきっかけで、断酒の決意を固めたとのこと。
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先日、デンゼル・ワシントンのフライトという映画をみて断酒を決意しました。
アルコール漬けだった主人公が最後に、
「刑務所にいながらこんな言葉はバカげているが、
(アルコールと決別し)おれは人生ではじめて自由になった」
とのセリフが心に響きました。
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『フライト』(2012/米パラマウント)
ロバート・ゼメキス監督、デンゼル・ワシントン主演
一人の酒飲みに、断酒を決意させた映画とは、どんなものなのか?
とても興味が湧いて、連休最終日の昨日、時間があったので、借りて来て、一気に観賞した。
粗筋を書いてしまえば、これから観賞する人の興を削ぐことになるので、書かないが、ほんの触りだけ書くと・・・
パイロットの主人公(ウィップ)が操縦する飛行機が、機体の故障により、空中で制御不能になる。だが、彼の英断と優れた飛行技術で墜落を免れ、不時着に成功する。そして彼は、英雄となるが・・・実は、アル中であることがバレそうになり・・・彼は、アル中であるだけなく、コカインも常用していた。
私は(飲まない)アル中なので、観ていて、ゾクゾクするシーンばかりだった。
貴重なシーンとして、アメリカでのAAミーティングの様子が出て来る。時間にしてほんの2分くらいだけれど、雰囲気が分かる。
フランクで楽しそうな感じだった。日本のAAも同じなのだろうか。
デンゼル・ワシントン演じるアル中の主人公ウィップの、病的な飲みっぷりが、実に見事で、観ているだけでこちらの胃にアルコールが入って来るような錯覚に陥る。
そう言えば、この映画では飛行機だが、我が国では、運転のプロである大型トラックの運転手の飲酒によって、過去に多くの事故を引き起こしている。
飲酒運転で重大な事故を起こした運転手は、グーっと一杯引っ掛けてから、高速道路を運転していたとか、サービスエリアやパーキングエリアでの休憩の度に酒を飲んでいたとか、聞いたことがある。
この映画の主人公の飲みっぷりが、そんな感じだった。
最後は、刑務所で服役中のウィップが、所内で開かれているAAミーティングで、shokenさんが書いて下さった言葉を発するのである。
「刑務所にいながらこんな言葉はバカげているが・・・
オレは人生で初めて自由になった」
酒とコカインを断って、薬物から自分を解放したことで、自由になった喜びをこんな風に表現したのだと思う。
もうひとつ印象的だったのは、ウィップの部屋の壁に貼られた言葉だった。
「受け入れる心、変える勇気」
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