為(ため)にする・・・ある目的に役立てようとする下心をもって事を行う。
酒害に自分で気付いた人の回復は、ほぼ保証されている。私が断酒してから知り合った仲間は皆、自分で自分の酒害に気付いて、酒を断った人だ。逆に、誰かに言われて渋々酒を断った人は、ほぼ100%回復しない。治癒の無いアルコール依存症で、回復するかしないかの分かれ道は、自分で気付くかどうか。
— 断酒男爵 (@anomiyakun) 2018年5月6日
このtweetは、かなり多くの人の共感を呼んだようである。
自らの酒害に気付いた人は、酒を断つことを考える。
酒を断つこと、それは、無条件の決断だと思う。
為にする断酒とは、血圧が高いからとか、健康診断で肝臓のγ-GTPの値が異常だったからとか、その他ドクターストップがかかったからとか、家族にやめろと言われたからとか。
こう言った、何かの目的に役立てようとする下心をもって行う断酒は、その目的がある程度達成されると、そこで終わってしまうことが多い。
例えば、以前にも書いたけれど、当ブログ準レギュラーメンバーのCさん。
彼の場合、断酒ではなく禁酒だったけれど、C型肝炎の治療の目的で、3か月間完全に禁酒をしていたが、治療が終わり、肝臓の検査結果がOKであることが分かると、途端に飲酒を再開している。
この場合、禁酒の目的は、肝臓の治療である。
血圧を気にして酒を断ったとする。実は、断酒することにより、高めの値が改善されることが多い。私を含め、多くの人が、断酒により血圧が正常値になることを経験している。
これも、血圧が正常値になると、そろそろいいかな、と再飲酒することになるだろう。
こう言った、自らの気付きではなくて、何かの数値とか、誰かのご機嫌取りの為にする断酒は、そもそもきちんとした決断に基づいているわけではない。
対して、自らの酒害に気付いた人は、もっと大きなことのために断酒するのである。それは、自分の人生を酒から取り戻すための断酒である。
結果的に血圧が改善されたり、肝臓のγ-GTPの値が正常値になったり、ダイエットに成功したりするかもしれないが、それは飽くまでも嬉しい副次効果であって、本来の目的だったわけではない。
私も、自分の5年前を思い出してみたが、断酒を決めたのは、無条件であって、何かの目的に役立てようとする下心を持って始めたわけではなかった。
だから、長続きしているのだと、今更ながら思う。
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