夕方、18時過ぎ、娘の大声が、私に飛んで来た。
「お父さん!8チャンでアルコール依存症特集やってるよ!」
ちょうどパソコンを使っていたので、テレビのチューナーを接続して、どれどれと、観てみた。
父親が断酒してからずっと、断酒のブログを書いているのを知っているので、普段から家族もかなりアルコール依存症には敏感になっていて、ネタの提供に協力してくれる(笑)
やっていたのは、
「特報 依存症回復施設の共同生活とは・アルコール依存症の闇」
沖縄にある、アルコール依存症回復の施設に入所して生活する人を取材した内容だった。
家を離れてここで生活するわけだから、もちろん、費用は掛かり、ひとり月額20万円とのこと。
続くナレーションでは、淡々と、アルコール依存症者109万人、予備軍980万人と。
この施設は元患者のスタッフで運営されている。
回復プログラムとして、エンカウンターグループが行われている。
エンカウンターグループとは、参加メンバー同士の質疑応答で、回復へとつなげるものだそうだ。
この施設で回復を目指す二人の青年が出ていた。
29歳、リョウさん。
大学4年の頃の就活のストレスから、500cc缶を毎日10本飲んでいた。
仕事は決まって就職したが、そのストレスから、また、飲み出してしまい、仕事に支障を来たした。
1年で退職して、実家に帰ったが、無職でいることで肩身が狭く、また酒に逃げた。
夜中に実家からコンビニへ酒を買いに行き、多い時は500cc缶を20~30本飲んでいた。離脱がひどかった。
実家生活が2年続いたある日、母親が、依存症回復の資料を持ってきた。
でも、自分はアルコール依存症なんかじゃないと、拒否。
その数日後、今度は父親が、沖縄へ行き、アルコール依存症の回復プログラムを受けるか、家を出て行くか、どちらか選べと言われた。
この施設に2年8か月いる。
38歳のマサさん。
30代で実家を出て一人暮らしを始めた。
仕事を転々とするストレスから、酒を飲んで楽になることを覚えた。
仕事も休みがちになり、仕舞いには台所の料理酒も飲んでた。
酔い方もおかしくなり、記憶がぶっ飛び、ブラックアウトを頻繁に起こすようになった。
気付いたらスーパーで堂々と酒を持って出て来たことがあった。
無意識に、酒欲しさに、万引きして来た酒を飲んでいた。
そのうちに、女の人の声で自分の悪口を言われる幻聴が聞こえるようになってきた。
そんな時に、今いる沖縄の施設を知って昨年4月に入所した。
リョウさんは、入所当初は、自分がアルコール依存症であることは認めなかった。
が、今では、認め、酒を一滴も飲んでない。社会復帰が迫っている。
マサさんも、順調に回復している。
酒がなきゃ、これからどうなるのか、不安だったが、もう大丈夫。
ワンネスグループ沖縄のスタッフが言っていたこと。
「一人では絶対に回復しない。
人の助けなくしては抜け出せない。」
このアルコール依存症特集を観て思ったこと。
アル中と言うのは、なんとまあ、人生に於いて、カネと時間の無駄遣いをしているのだろうかと。
アル中になるまでに、酒代としてのカネと、飲んで酔っ払って過ごす時間とを浪費し、どん底に落ち、這い上がるために、またカネと時間がかかる。
ならば、人生の最初から酒なんぞ飲まないほうがいいに決まっている!
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