本日は、先日取材を受けた、リディラバのR-SICと言うカンファレンスに参加して来た。
朝9時から、夕方18時過ぎまで、色々なセッションが組まれており、興味のあるものを選んで、パネラーの話を聞く。
その中で、
「30分で分かるアルコール依存症」
と言うのがあった。
講師は、私の息子世代、1990年生まれの、阿部医師であった。
アルコール依存症については、かなりの研鑽を積んだので、30分で一体どのような話をして下さるのか、興味津々だった。
阿部医師は、川崎市立多摩病院で、日々アルコール依存症の患者を診ておられる。若いながらも、その話には迫力があった。
例えば、飲酒の四相。
《嗜好》→《慣習》→《習慣》→《依存》
このように、最初は嗜好から入り、慣習、習慣、依存へと進むが、この逆はない。確かに、言われてみれば、依存から習慣、慣習、嗜好への流れはない。
私が知っている統計値とは違うが、阿部医師によると、日本には200~250万人のアルコール依存症者がいるとのことだ。
医師として、アルコール依存症者を診る時、本人に、酒に問題があることを気付いてもらうのに苦労するそうだ。
旦那が依存症者で、奥さんと一緒に診察に来ると、医師の前で夫婦喧嘩になることなど、しょっちゅうあるそうで、その場合、その夫婦喧嘩を題材に、旦那が酒を断てば、この夫婦の対立は解消するのかと問うそうだ。
旦那が酒を断てば、この夫婦喧嘩は収拾するのであれば、問題は、酒にある。このことに先ず気付いてもらうのが、先決とのこと。
以前、「断酒学(村田忠良著)」より、断酒の四段階について書いた。
第一期・不安定期
第二期・断酒専念期
第三期・マンネリズム期
第四期・安定期
これに似た概念で、今日阿部医師が話していたのは、
第一期・前熟慮期(断酒を考える以前の状態)
第二期・熟慮期(断酒しなければと考える)
第三期・実行期(断酒をする)
第四期・維持期(断酒の継続)
と言った、断酒の段階だった。
そして、精神科の医師として、医療だけではアルコール依存症の回復には限度があるので、AAや断酒会への参加を促しているとのこと。
お話の中でひとつ私が気になったのは、二十歳以下、即ち十代の子供たちのアルコール依存症が増えているとのこと。
確か、二十代の若者の飲酒率は激減したとの統計値を先日見て、喜んだばかりだったので、十代の子供たちの飲酒率は増えているのか!?と、混乱してしまった。
この辺り、もう少し自分なりに調べてみようと思う。
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