一昨日、昨日と続けて、阿部医師の言葉を書いた。
毎日アルコール依存症の患者を診察しておられる先生の言葉のひとつひとつは、とても私の胸に響いた。
昨日伺った中で、見た感じが割と重度のアルコール依存症と見受けられる患者の場合、既に肝硬変を併発していることも多いとのことだった。
肝硬変と聞いて、ドキッとしたのは、もしも自分があのまま飲み続けていたら・・・と、一瞬にして想像し、恐怖で背筋がゾワゾワしたからだった。
アルコール性肝硬変のことは、アルコールが原因で起こる肝臓の疾患としては記事の中で取り上げたことがあったが、これだけをピンポイントで書いた記事が見当たらないので、今日書いている。
肝臓は、身体の中の臓器の中でも最大の大きさで、その処理能力は、大きな化学工場と同じだそうだ。
胆汁を作ったり、栄養素を貯えたり、変化させたり、解毒したりその他、免疫細胞の活躍により、体内に侵入した異物をやっつけたりを24時間休みなしで行っている。
一方、もうひとつ、肝臓は、沈黙の臓器とも言われ、よほど悪くならない限り、音を上げないのだ。そして、肝臓が悲鳴を上げた時、既に肝硬変に至っており、手遅れのケースも多いと聞く。
長期間に渡って酒を飲みすぎる事で、肝臓に負担が掛かり、アルコール性脂肪肝から、アルコール性肝炎やアルコール性肝硬変へと移行する。
アルコール性脂肪肝は、肝細胞に中性脂肪が溜まり、肝臓が肥大化し、腫れて来る。症状としては、軽い腹部不快感や、疲れやすかったり、食欲不振、痩せる等。
アルコール性肝炎は、症状が急に出る事があり、症状としては、黄疸、発熱、震え、意識混濁など。
アルコール性肝硬変は、肝細胞がどんどん繊維化し、肝臓全体が固く小さくなって、肝臓としての機能が働なくなる。症状としては、黄疸、疲れやすい、腹部不快感、吐き気、上腹部痛など。
普段から飲み過ぎを自覚していても、大して身体の不調を感じなければ、医者へと足を運ぶことは無いのでないだろうか。私も、30年以上酒を飲んで来て、多少の身体の不調を感じた時でさえ、医者に掛かろうと思ったことが無かった。
怖ろしいのは、アルコール性の肝疾患は、本当に徐々に、少しずつ進むので、本人が気付かないことである。ひょっとしたら、もう既に肝臓の半分がアルコールに侵されて、機能していないかもしれないと想像してみると良い。
それでも肝臓は、今日も黙々と、自分の仕事をこなしている。
《アルコール性肝硬変》をキーワードに、ググって見ると、アルコール性肝障害について、多くの情報が出て来る。
もしまだ飲み続けているなら、今からでも遅くはないので、断酒して、肝臓の負担を軽減することをお勧めする。
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