10月7日のオフ会での学び・・・まだある・・・その3。
これも、アルコール依存症患者を専門にケアしている看護師のAさんことmaripperoさんのお話から。
実はここ数日の話題の中で、これが一番コワイ話なのだ。ひょっとして、酒をやめようと思いつつもまだ飲んでいる人は、心して読んで頂きたい。
アルコール依存症の外来にやって来る人にも、それはそれは色々なタイプの人がいるそうだ。
自分で自分の飲酒に問題があることに気付いて病院に来る人は、回復の見込みがある。
家族に無理やり連れて来られる人は、中々自分が病気であることを認めない。否認の病であるから、仕方ない。
その他、刑務所で服役している人がアルコール依存症の治療に連れて来られることもあるし、生活保護を受けている人が、行政の担当者に連れて来られることもあるそうだ。
私が聞いていて、背筋が凍るような思いをしたのは、酒で壊れた人がやって来た場合、医療者がどんなに手を尽くしても、回復は100%不可能とのことだ。
酒で壊れてしまった人とは、例えば、過剰な飲酒を長年続けた結果、脳が委縮し、アルコール性認知症になった場合。
病の否認云々の前に、そのようなことを判断する役割の、肝心の脳が正常に機能していないのだ。ただ、酒を飲む事だけが頭にある、生ける屍(しかばね)・・・
どうだろうか。想像するだけで、背筋が寒くなるだろう。あなたも、今の量の酒を毎日飲み続けるならば、脳がどんどん委縮し、いつの間にかアルコール性認知症を患う人になっているかもしれないのだ。
アルコール依存症は、酒を断てば回復するのは事実だが、それには前提条件があって、少なくとも酒害者本人が、まだ酒で壊れていないこと。酒で人間そのものが壊れてしまった場合、断酒しても回復はしない。
今日の記事を読んでいる人で、まだ酒をやめていない人は、今なら、間に合うから、これを機に酒を断とう、酒で壊れる前に。
酒の毒性をきちんとわきまえて、自分の飲む量をコントロールできる人ならば、そのまま飲み続けても、大して問題はない。それでも、飲まないに越したことはないけれど。
問題なのは、分かっちゃいるけどやめられない人と、分かってなくてやめられない人。前者のほうが、救いはある。自分の問題を分かっているから。後者の人は、きっと酒に破壊されてしまう。
ここで嬉しいお知らせを、ひとつ。
ここ数日のブログにお話を紹介させて頂いている、Aさんことmaripperoさんに、アルコール依存症者を日々ケアしている医療者側の視点から、継続的に私たちアル中に向けてメッセージを頂けないか、お願いしてみた。
オフ会の時のような形は無理なので、maripperoさんのお時間がある時に、メルマガに、寄稿してもらうことになった。不定期になってしまうかもしれないが、コラムとかエッセイのような形で、掲載出来そうなので、今からワクワクしている。
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