つい数日前、ある方からメールがあり、こんなことが書いてあった。
~~~~~~~~~~~~~~~
今年の春、20年飲み続けた酒をやめることを決意し、断酒を始めたものの、5か月くらいでSLIPしました。すぐに再断酒しましたが、1か月くらいでまたSLIPしてしまいました。その後は、以前のように飲み続けてしまっています。断酒したら、一生酒を飲めないのが、辛いのです。断酒を再開するに当たって、どのような心構えが必要でしょうか?
~~~~~~~~~~~~~~~
私の返信は、これ。
~~~~~~~~~~~~~~~
こうすれば絶対にうまくいく、というのは、断酒にはありません。
絶対とは言いませんが、続かない確率がかなり高いのは、ひとりで頑張る断酒だと思います。
ただ漫然と断酒するのは、逆に飲みたさの欲求が高まるだけではないでしょうか。
断酒仲間と励まし合いながら、なおかつ、酒(アルコール)を毒薬と自分の脳が認識するように、日々アルコール依存症について学ぶことが、継続のコツだと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~
「好きこそものの上手なれ」と言うことわざがある。
やりたくないこと、嫌なこと、それが自分の将来の為になるなら、好きなことにしてしまえば、積極的に取り組めるようになるだろう。
断酒の場合は反対で、どんなに好きなことであっても、それが自分を加害することであるから、敢えて嫌いになろうと、嫌酒戦法を用いるのが良い。
ポイントは、酒と飲酒行為を嫌いになること。
行為としての飲酒を、好きなことやりたいこと、から、大嫌いなことへ切り替えてやるのだ。
飲酒する時間は人生の浪費であるし、飲酒の結果としての酒酔いは己を貶めることでしかなく、更に、酔った自分は、本当の自分ではない。
飲酒を置き去りにして、断酒の快適さを求める手もあるが、置き去りにされた飲酒はいずれ牙をむく。
酒&飲酒について、己の心の中できちんと始末をつけておけば、その心配はない。そう、酒&飲酒を徹底的に嫌うのだ。
これまで、オフ会やメールのやり取りを通して、この嫌酒戦法で、かなりの方が断酒し、それを継続出来ていることが実証されている。
何度も何度も書いているけれど、一生飲まないと決めた酒を、好きなままでいる必要は全く無く、寧ろ徹底的に嫌ったほうが、断酒には好都合なのだ。
漫然と、ただ「自分がアルコール依存症だから断酒している」人は、その断酒に何の進歩もない。かつ、酒(アルコール)の毒性についてしっかりと学ばないならば、また快楽や逃げ場を求めて飲んでしまう確率が高い。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)