世の中に当たり前に売られており、大人になれば誰でも飲んでよい飲み物、それが酒。
学校で飲み方を教わるわけでもなく、親や先輩が飲み方を教えてくれるわけでもなく、もし仮に教わったところで、当人の資質によっては、結果的にアルコール依存症になることもある。
アルコール依存症なる病になってしまった人を、酒害者と呼ぶことがある。適量で収めず、過剰に飲んでしまった本人がいけないとされる。
この病には治癒は無く、原因飲料の酒を断つ断酒によって、回復を目指す。一生飲まずに過ごすことが出来れば、健常者と何ら変わらない生活を送ることが出来る。
一般的には、酒を飲んでしまわないように、同じように断酒を志向する人が集い、お互いの酒害体験を話し、体験を分かち合い、断酒の糧とするようだ。
この時、アルコール依存症に陥った原因飲料である酒そのものについては、何ら議論がされないのではないだろうか。
酒とは、化学的にどのような組成で、その主成分アルコールは人体にどのような毒性を示すのか。これらは、断酒するに於いて、とても重要な知識である。
何故ならば、単に合法的に製造・販売されているだけであって、酒そのものの主成分アルコールは、その依存性・麻薬性においては、コカインやヘロインなどと比べても遜色のないものだから。
オフ会などで、集まったメンバーから酒害の体験を聴くと、それはとてもとてもためになり、自分の教訓として、脳裏に刻む。
が、そこで終わらすことはない。酒の毒性を話し合う。酒の主成分アルコールが、如何に人体に悪影響を及ぼすのか。
ただ単に、自分が酒を飲み過ぎた、飲酒をコントロール出来なかった、それで、これこれのマイナスな体験をした、と言うだけでは、足りないと、私は思っている。
私たちを陥れた、酒なる飲料そのものについて、もっともっと議論して、自分たちの頭にその毒性を刻み込むべきである。
酒害体験を共有するとともに、酒そのものについて議論する、この両輪があって初めて、自分が納得して酒を断ち続けることが出来ると、私は自分の経験から確信している。
酒そのものを議論しない断酒は、片手落ちだと、私は考える。
もちろん、以上述べてきたことは、飽くまでも私の考えであるので、いやいや、そんなことはないと思われる方もいらっしゃることだろうと思う。
断酒は色んな考え・やり方があって良く、要は酒を飲まない生活が続いていれば良いだけ!
なので、今日私が書いたことも、断酒の参考にして頂ければ、幸甚である。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)