酒を断ってからの私は、ほとんど医者へも行かなくなった。
あそこが痛いとか、腹の調子が悪いとか、吐き気がするとか、大酒飲みだった頃は日常的だった身体の不調というものが、断酒によって私から遠ざかったようだ。
指折り数えてみたら、2年前の12月、虫歯治療の詰め物の金属が取れて、歯医者へ行ってから、医者へは行ってない。その時も、取れた詰め物を、歯科用セメントでもう一度固定してもらっただけで、治療は終わった。
2年前の6月に左足の脹脛に肉離れを起こした時も、医者へは行かずに治した。まあ、生来の医者嫌いと言うのもあるが・・・
ところで、歯医者と言えば、虫歯だが、断酒初年度に、こんな記事を書いた。
酒を断ってから、約1年間くらい、あんなにも甘いものにハマっていたのにも関わらず、私の歯は、悪化しなかった。
奥歯は全部、その他の歯も、子供の頃からの虫歯で、治療済みの歯ばかりなのだが、断酒以来、歯医者へ行く頻度が減った。
酒(アルコール)が、歯に良くないのは、事実のようだ。酔っ払って寝てしまい、歯磨きをしないのと、アルコールそのものではないが、飲料としての酒には、糖分が含まれているものが多いので、それをダラダラ飲むのが虫歯になる原因らしい。
とまぁ、つらつらと虫歯のことを考えていたら、断酒と虫歯治療は何だか似ていることに気付いた次第。
☆虫歯☆
①一度齲蝕してしまうと、二度と元の歯には戻らない。
②悪いところを削って、補填すれば、健常な歯と同じように噛める。
③補填物が取れたら、また補填しないと、悪くなってしまう。
④虫歯を放っておくと、歯を失ってしまう。
⑤歯を失ってしまう人に限って、大丈夫と勝手な自己判断で虫歯の治療を怠る。
⑥なぜ虫歯になったのかの、原因究明が大事。
⑦虫歯は初期の内なら、治療が容易である。
☆アルコール依存症☆
①一度アル中になると、二度と元の健常者には戻らない。
②酒を断って、それを継続すれば、健常な人と同じように生活できる。
③スリップしてしまったら、また断酒しないと、アル中が悪化する。
④アル中を放っておくと、人生を失ってしまう。
⑤人生を失ってしまう人に限って、大丈夫と勝手な自己判断でアル中の治療を怠る。
⑥なぜアル中になったのかの、原因究明が大事。
⑦アル中は初期の内なら、治療が容易である。
自分の飲酒にほんの少しでも問題を感じたら、もはやアル中に間違いないのだ。初期の虫歯が痛んでいるのと全く同じなのだ。
病状が進むと、削り取る悪い所が多くなり、穴もでかくなり、更に悪化すると、抜髄と言って、歯の神経を取ることになる。が、それでも、根管治療をしっかりやってもらい、そこに金属の詰め物を補てんすれば、決して元の歯には戻らないけれど、噛む機能は回復する。
治療しないで放っておくと、どんどん悪くなり、抜歯に至る。
アルコール依存症も、同じだ。酒を断てば、治癒はしないが回復はする。
回復へのスタート(断酒)は、アル中が軽症の内が一番良い。
断酒しないで放っておくと、どんどん悪くなり、人生が終わる。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)