断酒仲間と長年に渡って付き合っていると、その人の変化が分かっておもしろい。
オフ会に定期的に顔を出してくれる方を観察していると、それが良く分かる。
一番最初にその方にお会いした時、かなり力(リキ)んで、緊張していたのが、何度か会う内に、段々と落ち着いて来て、余裕すら感じるようになる。
本人に話を聞いてみると、正に心理状態がその通りで、断酒後数週間とか数か月くらいでオフ会に出た時は、かなり緊張したそうだ。
その後、時間の経過と共に、断酒が板に付いて来ると、心に余裕が生まれ、そして、顔には笑顔が生まれ、苦痛の断酒が笑顔の断酒に変化して来る。
こうなって来ると、オフ会に出るのが楽しくなるのだそうだ。
笑顔は、人間の喜怒哀楽の表情の中で、最高のもの。人に会い、話す中で生まれる笑顔は、誰が見ても心が華やぐ。お互いに、楽しい。それが、オフ会の醍醐味である。
私が求めているのは、笑顔の断酒だ。それは、過去を土台にして、常に前進する、前向きな断酒だ。問題のあった過去ばかり掘り起こしても、後ろ向きなだけで、つまらない断酒になってしまう。
仲間と、笑顔の断酒を続けること。これが、私が常日頃心掛けていることである。
ところで、ここで話が変わって、昨日書いた、コラムニスト・勝谷誠彦氏のことで、別の報道記事を見つけた。リンクを貼って見る。
この中で、読んでいてとても気になった個所がいくつかあった。以下、青字の文章が、それ。
「もう一生飲まないよ」と言っていたのに、退院したその日からコンビニに酒を買いに行っていたのだ。
勝谷の病室から酒の空き瓶が大量に見つかったのだ。勝谷は、マネージャが業務で海外に行っていたときに、隠れて自分でコンビニに行って買ってきていたらしい。
本人が絶対に自分は依存症ではないと言い張っている状況では、なかなか入所させてくれる機関は無かった。
私がこれまで学んで来たアルコール依存症の人の典型的な行動である。アルコール依存症の振る舞いを書いたシナリオがあって、それをそのまま演じているかのようである。
私自身、自分がかつて酒を信じ、酒が唯一の友だと思い毎日飲んだくれていた経験からも、自分をアルコール依存症だと認めたくないのは良く分かる。
自分に取っての飲酒は、全く以って正常な行動だと思っているから、他人にとやかく言われたくないのだ。なので、言われても頑なに拒否するわけだ。
酒=薬物アルコールであることの恐ろしさを、つくづくと感じた。
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