12月に入ってから、断酒仲間からの再飲酒のメールが届くようになった。
その人によって、それまでの断酒期間、再飲酒に至った状況などは違うので、原因や心理状態については、私には何とも言えない。
ひとつはっきりしているのは、12月は、一年の内で、酒がらみのイベントが一番多い月だと言うこと。
12月はスリップ警報発令中!戒めの短歌四連発!!
— 断酒男爵 (@anomiyakun) 2018年12月13日
『何十年 やめていたとて 一滴の 酒が入れば 元のアル中』
『油断すな 師走イベント 目白押し 酒が狙うは 君の口中』
『このぐらい いやいやそれは 地獄への 片道切符 飲むな酒をば』
『乾杯の グラスの中は ノンアルで 呑んべぇ共と 画せ一線』
職場の、取引先の、地元の、色んなしがらみで、どうしても断れない忘年会やら、クリスマス・パーティやらがある方が多いだろう。
出席すれば、目の前に必ず並ぶのが酒。参加者のほぼ100%が飲むのが酒。飲まない選択をすると、奇異な目で見られるのが酒。
酒とは、実に面倒臭い飲み物である。飲みたい人が勝手に飲めば良いのに、飲まない人に飲むことを強要したりする。
本当は、断酒後1年間は飲み会には出ないほうが良いと私は考えている。だが、そうもいかないと言う立場の人もいらっしゃることだろう。
飲み会で、自分が酒を断ったことを、周囲の人にカミングアウトするのか、それとも、病気とか体調不良を装って、その場しのぎの対応をするのか。酒を飲まないことを、分かってもらわないといけない。
その上で、最低でも2時間くらいは、宴席に留まって、酒飲みたちの相手をするわけだ。
私も経験があるが、酒を飲まなくなった自分が、酒をガバガバ飲んでいる人たちの中で、話を合わせて、浮かないようにようにするのは、慣れるまでは苦痛でしかない。慣れて来ると、飲んだくれの酔っ払いを観察するのが楽しいのだが。
気を付けなければならないのは、宴会の雰囲気に押されて、自分の中で、これまで大人しくしていた、飲酒の小悪魔の、囁く声だ。
「これだけの期間酒を断つことが出来た自分なのだから、少しだけなら、飲んでもいいのでは?」
「大丈夫だよ、ビールコップ1杯くらい。それでやめておけば、いいんだから」
「ちょっとこの場だけ飲んで、また明日から飲まなければいいじゃん」
宴会の席でも、自分の断酒の原点を鮮明に思い出し、1滴でも飲んだら、元の飲んだくれに戻ってしまうことだけは、忘れてはならない。
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