今日が発売日の週刊新潮の1月31日号を読んでいたら、
『がんになった「がん専門医」の独白』
と題して、東大病院の先生のご自分の膀胱がんについての記事が興味深かった。
読んでみたい方は、是非書店へ足を運んで、買って下さいな!
この先生は、かなりの大酒家だと、ご自分で書いている。
以前に、飲んで顔が赤くなる人は、膀胱がんに罹患するリスクが他の人より高いとの記事を書いたことがある。
この週刊誌に登場する東大の先生が、フラッシャーかどうかは知らないが、この手のアルコールと癌に関する論文などは、読んでらっしゃることだろう。
タバコの害を重々承知していても、タバコをやめられない医者がいるのと同じで、アルコールの害を専門的知識で知ってはいても、普段の飲酒をしないとか、やめる医者は殆どいないのだろうか。
アルコールに関する一般的な知識よりも、もっと専門的なことを学んで臨床に臨んでいる医者でも、自分の飲酒に関しては別物なのだろうか。尤も、専門とする医科の領域によっては、アルコールはあまり関係ないかもしれないが。
適量なら寧ろ身体に良いとか、飲み過ぎなければ大丈夫とか、そんな酒飲みにとって都合の良い飲酒の伝説が、医療を仕事にしている人の頭でも生きているのだろうか。
アルコールが少量でも人体にとって有害であり、毒であることは、ここ数年欧米の研究などで明らかになっており、その情報は、私などのような医療にど素人の人間にも簡単に入手出来る。
医者は、何らかの病気になった人には、飲酒を慎むように指導するが、断酒しろとは言わない。この辺りが、とても曖昧である。
酒の主成分アルコールは、人体には有害であることが明確なのに、アルコール依存症の患者に、少しなら飲んでも良いとか、そんなことを言う場合もあるようだ。
このことは、オフ会で断酒仲間から聞いたので、事実である。
医者も人の子であるから、酒に目が無い人もいるだろうし、下手すると自分自身がアルコール依存症の医者もいるのかもしれない。
こう考えて来ると、酒なる魔性の飲料は、地球上のあらゆる人をたぶらかす、コワい飲み物であることが良く分かる。
ただ一つ、この悪魔の飲料から己を守る方法は《断酒》であり、これ以外には存在しない。
もっと、医療の現場で《断酒》がポピュラーになることを、願ってやまない。
《断酒》は、アルコール依存症の患者だけが回復のために行うものではなく、あらゆる病気の患者にとって、有効な補助的な治療だと思う。
*広告
↓↓↓※コメント欄は、承認制にしています。すぐには反映されませんが、必ず、読んで承認しますので、お待ち下さい<(.".)>
(まことに勝手ながら、コメント内容によっては、承認の前に、削除することもあります)