昨日は、断酒の苦しみについて書いたが、今日は、その苦しみを苦しんだ後に必ず待つ、愉楽について。
愉楽とは、簡単に言うと楽しみ。もっと詳しく書くと、デジタル大辞泉によれば、
「深い喜びを味わうこと。心から楽しむこと。」
断酒期間が1年を経過してくると、酒なし生活が深い喜びに変わり、心から楽しむことが出来るようになっている。
断酒の期間が長くなればなるほど、酒なし生活の良さが身に染みて分かって来る。飲んだくれていた頃に比較すれば、毎日が充実している。
もちろん、酒をやめたからと言って、その生活が毎日バラ色のわけもなく、悲しいこと辛いこともある。が、断酒の良いところは、そんなような心の凹むことがあっても、決して酒に逃げないことだ。
昔なら、問題と正面から向き合うことを避けて、酒に逃げて、適当にお茶を濁してしまっていたところを、素面なので、きちんと考えて、対処できる。
家族や、友人知人、職場の人も、相談に乗ってくれるだろう。なので、心理的にマイナスになってしまっても、飲んだくれていた頃に比べたら、リカバリーは早いはず。これが、断酒の良いところだ。
『苦しみの 先に待ちたる 愉楽かな』
断酒の初期の頃の苦しみは、誰しもが通らねばならない、避けることが出来ない道。そして、その苦しんだ先に、必ず待ち受けているものは、愉楽なのだ。これは、断酒の苦しみを苦しんだ全ての人へのプレゼントである。
こんなにも苦しみ甲斐のある苦しみも、そう世の中にはないのではないか。
少しだけ断酒生活を先行して楽しんでいる私や、お会いしたことのある断酒仲間から、確信を持って言わせて頂く。
あなたの断酒が苦しいなら、それはとても良いことである。何故ならば、その苦しみの先には、必ず愉楽が待っているからである。
大丈夫。どんなに酒のガマンが辛くても、酒を飲まないことによる身体へのダメージは全くない、どころか、肝臓が大喜びしているから。それに、あなたが酒を飲まないことを、家族は大いに喜んでいるし。
一人の飲んだくれが断酒を決意して、それを実行に移すなら、その周囲にいる何人の人が救われることだろう。
飲んだくれ本人は、断酒初期の頃暫く苦しんでから、やっと楽になるのだが、それまで大迷惑を被っていた、家族や関係者は、飲んだくれ本人が酒を断ったその日から楽になるのだ。
あなたの断酒の苦しみの先には、必ず愉楽が待っている。
苦しみをしっかり苦しんで、断酒を味わってほしい。
もちろん、ひとりで苦しまずに、医療機関、自助の会、その他、断酒の役に立つありとあらゆる組織、機関、人脈を利用するべきである。
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