つい先日開花した桜が、日を追う毎に、その勢いを増している。
昨日も、桜の話を書いた。
桜の季節は、いつも私に断酒の初年度を思い出させる。
今調べて見たら、2013年は、ちょうど酒を断った日が東京では桜の開花日だったようだ。
そして、それから9日目、酒なしの花見に繰り出した。
断酒9日目の自分のブログを読み返してみて、詠んだ句がタイトルの、
『桜見て 酒が恋しい 飲んだくれ』
である。
桜を見て、酒が恋しくてたまらない飲んだくれは、断酒直後の私であった。
何とまあ、やめたはずの酒に未練たらたらであることか!我ながら呆れ返る。
けれども、これは真実のことなのである。
私も、断酒直後は、桜の花に酒を思い浮かべ、いじいじと飲みたさを我慢していたのだ。
今の私は、桜を見て、ああ、春が来たな、毎年のことながら桜のなんとまああでやかで豪華なことか!と、感嘆するだけだ。酒なんぞは露ほども浮かばない。
6年の断酒の歳月は、確実に私を変えた。
今、桜を見て酒が恋しい、そこのあなた!
大丈夫。どんなにその思いが強くても、一日一日、断酒を続けて、来年の今頃になれば、すっかり考え方が変わっているはずだから。
そして、更に何年か経つと、純粋に桜の花の美しさを眺めるだけになる。
桜を見て酒を連想するのは、花見酒もあるけれど、春が来たことで、浮き浮きする心がそうさせるのだろう。
昨日所用で通った石神井川沿いでは、平日の昼間なのに、ある公園では露店が出ていたし、早くも満開前の桜の下で花見酒をしている人たちが何人もいた。
この週末あたり、都内はどこもかしこも桜が満開で、盛大に花見が繰り広げられることだろう。
静かに満開の桜を眺め、風にそよぐ様を愛で、うっとりとその姿に酔いたいものだ。同じ酔うなら、酒なんぞではなく、咲き誇る花に酔うほうが、どれほど素晴らしいことか。
酒は一年中飲めるが、桜はほんの数日で散ってしまうのだ。
花見酒をしている人たちは、桜の花なんか見てやしない。ただ花の下で浮かれ騒いでいるだけだ。
断酒erは、飲んだくれ共とは一線を画して、桜の花そのものを愛でる。この、優雅な時間の使い方は、素面ならではであろう。
桜に例えて一句詠んでみると、
断酒した人は・・・
『桜咲き 人生も咲く 断酒人』
飲んだくれは・・・
『桜散る 人生も散る 飲んだくれ』
とまあ、こんな感じである。
あなたは、咲く人生か、散る人生か、さてどちらを選ぶ?
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