寒い日だった。
午前中、ひとりで散歩に出て、近所の桜を観賞して来た。桜だけでなく、咲き誇るその他の春の花も、また綺麗だった。
歩きながら、昨日の銭湯の帰りのことを考えた。
昨日のブログに正直に書いたけれど、一瞬だが、ビールを飲みたいと思ったのだ。
こういう時に魔が差すのだろう。
魔が差して酒を飲んでしまうなら、その差す魔を制す断酒をしなければならない。
一瞬でも酒を飲みたい、或いは、そう思う前に手が動いてしまう、などの危険な状態は、自分で分かっていても、止められないのが、魔が差すと言うことだろう。
魔が差して、酒を飲んでしまったら、私の断酒は断たれ、またもやあの飲酒に戻ることになる。どのくらい飲んでしまうのか、そうなってみないと分からないが、想像するだに恐ろしいことである。
なので、魔が差さないように、常日頃、酒を警戒するだけでなく、自分の心理状態にも気を配り、なるべく平穏に過ごせるようにしたいものだ。
近所に流れる川沿いの道を歩き、花の写真を撮りながら、そんなことを考えていた。
昼頃帰り、かみさんと二人で昼食。
かみさんは日中家で家計簿などの作業をしていて、出かけない。
私は午後、所用でまた出かけた。今度は電車で。
アルコールの害がないと、一日を本当に有効に使える。
夕方になって、戻った。
子供たちは出掛けていて、帰りが遅くなると言うので、かみさんと二人、簡単な夕食を済ませた。ほんの15分くらいで食べた。
夜桜を観に出掛けるためだった。
昼はひとりで歩き、夜はかみさんと二人で歩き、またまた桜だ。今を逃すと、また1年後になってしまうので。
飲んだくれの頃は、夜桜なんぞに興味は無く、桜の時期でも夕食時は、家で心ゆくまで酒を飲んで酔っ払っていたものだ。人間、変われば変わるものだ。
明日から4月だと言うのに、外はひんやりと寒く、街灯に照らされて風に揺れる桜も、どこか寒そうに見えた。
かみさんと歩きながら、魔が差す話をした。かみさんは飲めない仙人なので、酒のことは分からぬが、人間だからそういうことは無いとは言えない、いや寧ろ、有ることを前提に、常日頃を過ごすしかない、との意見だった。
正にそのとおりだと、私も思った。
魔が差すことが有る。魔が差すと、酒を飲んでしまう。ならば、魔が差さないように、差す魔を予め制することを考えて、常日頃を過ごそうと。
小判鮫さんやゴンさんがコメントを入れて下さったが、10年選手、20年選手でも、魔が差してスリップしてしまった人が存在する現実を知らされると、長くやめていても、その期間にはあまり意味の無いことを感じる。
人間だから、その時の感情で、どうなるか分からない。
精神を安定させ、感情の起伏のなるべくないように、穏やかに過ごすこと。
断酒が安定しても、酒及び飲酒がらみの環境からは、距離を置くこと。
これが大事だな。
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