友人がこんなことをぼやいていた。
奥さんが、ある健康食品にハマっていて、結構高額な商品なのだが、自分の美容のためにと、買っているのだそうだ。
普通のお店で買えるものではなくて、マルチ商法みたいな組織からしか買えないものなのと、かつ、成分的には大したものが入ってないらしい。古くからの知り合いに勧められて(騙されて?!)、定期購入しているとのことだ。
どうも怪しいと感じた友人は、奥さんにやんわりと注意してみたが、聞く耳持たぬとのこと。
何にしてもそうだが、何かに熱中している場合、傍から何を言っても、本人には全く通じない。その「何とか熱」が冷めるのを待つしかない。
酒も同じで、薬物アルコールの虜になっている、つまりアルコール熱にうなされているときは、酒が命なのである。自分がアル中であることに気付かないし、家族や友人から指摘されても、受け入れない、どころか反発する。
このアルコール熱だが、自然に冷めることは絶対に無い。私のアルコール熱も、かなり高い状態を長期間に渡って維持していたのだが、自然に冷めたわけではない。
アルコール熱が冷めるには、先ず、酒から醒めて、人生に覚めなければならない。
飲酒礼賛の世の中は、多くの人がアルコール熱に浮かされるように仕向けられている。酒のCMしかり、飲み会しかり、スーパーのアルコール類の陳列棚しかり、居酒屋の飲み物メニューしかり・・・
仕向けている連中の腹はドス黒く、要は酒が売れさえすれば良いのであって、酒の害など全く眼中にはない。
酒を飲まずにいられなくて、毎日飲んでいる人は、アルコール熱に浮かされているのである。これをアルコール依存症またはアル中と言う。
何らかのきっかけで、奇跡的に断酒に進んだ場合、アルコール熱が冷めて、解熱に成功するわけだ。
アルコール熱が冷めて正気に戻った人が、酒を飲み続けている人を見ると、酒に熱中するあまり、熱に浮かされているように見える。
飲み続けるアル中の熱は、下がることは無く、熱に浮かされたまま、その熱を維持するために更に酒を飲む。
冒頭に書いた友人の奥さんの場合は、美容のために高額な健康食品にハマっているわけだが、飲んだくれの場合は、酔いたいためにアルコールにハマっている。
この奥さんの熱を冷ますことが難しいのと同じで、飲んだくれのアルコール熱を冷ますことも難しい。
他人に頭からバケツで冷水をかけられても、もっとかっかとして、熱が上がるだけだ。自分で気付いて、自ら水を被って温度を下げるのなら良いのだが。
そんなわけで、アルコール熱は冷めるか、と問われたならば・・・
冷めない! と答える。
今日、大学生になった娘が、歓迎会に出たそうだが、案の定、酒・酒・酒!で、辟易したと、LINEで、そのげんなりした気分を教えてくれた。
大学生も酒、おっさんも酒、やだね~、日本の酒事情。
実に下らない、飲酒習慣ではある。
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