今日も見かけた。
曜日を問わず、場所を問わず、目に飛び込んで来る悍ましい、酔っ払いの置き土産。
と、書けば、何のことかピンと来ることだろう。
どんなに酔っぱらっても吐いたことがないと言う人も稀にいるが、大抵の飲んだくれは、経験しているのではないか。
せっかく、高いか安いかは知らぬが、金を払って買い求め、胃の腑に収めたものを、綺麗さっぱり戻してしまう。考えて見れば、アホらしい行為だが、飲んだくれあるあるであることは確かだ。
私もそうだったけれど、吐気は突然襲い来るので、場所を選ばず戻してしまうことが多い。少し余裕があると、トイレへ駆け込むことも出来るのだが。
突然の場合は、道端だったり、駅のホームだったりするが、酷い酩酊状態なので、その場を立ち去ることが精一杯で、自分の体内から出た汚物の掃除など、するわけも出来るわけもないのだ。
やだねえぇ~
電車でも、夜遅い時間や、朝の通勤時に、青い顔をして気持ち悪そうな人を見かけることが有る。もし目の前にそんな人がいたら、私は席を移動する。いきなり、掛けられるのが恐ろしいからだ。
読んで下さっている方の中にも、同じような体験をされた方が数多くいらっしゃることだろう。
こんな飲んだくれには近よらないほうがいいと思いつつ、かつては自分がこんなような青い顔をしていたのだとも思うのである。
最後の飲酒から、これまで約6年と1か月、私は嘔吐したことがない。飲んだくれ時代の嘔吐は、酒の飲み過ぎだけがその原因であった。
断酒以来、とても爽やかな毎日を、当たり前に送っている。これが、断酒の素晴らしさなのだ。
何度も嘔吐を繰り返していた頃、酒を飲まなければこんな苦しい思いをすることはないのに、と何故考えなかったのだろう。それが、いまの私には不思議でならない。
辛い思いをしては、その度に、この次は飲み過ぎに注意しよう。この次は、量を決めて、それ以上飲まないようにしよう。そんなことばかり考えていた。
ところで、ちょっと調べたら、嘔吐のプロセスとして、小腸から胃への逆ぜん動が起こり、一旦、小腸にある吐しゃ物を胃の中にためこむのだそうだ。
私は、嘔吐とは、胃の中にあるものを吐き出すことだとばかり思っていたのだが、そうではなくて、小腸から胃へと、食べたものが逆流し、それを吐き出していたのだ。
オエェーッと言うのは、
『呼吸が停止し、吸息筋、呼息筋が同時に強く収縮して強い腹圧をかけて、上部食道括約筋と声門を締め、同時に吐しゃ物が腸に戻らないように幽門が閉じられ、最後に上部食道括約筋を緩め、腹圧を使って、胃の吐しゃ物を一気に口から吐き出させる動き』
なのだそうだ。
と、ここまで書いて来て、アルコールがもたらしていた不快感をまざまざと思い出した。
酒なんぞ、要りませんな!
酒なんぞ想像するだけで、心の中で、オエェェェッ!
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