今日の午後4時頃のことだった。
ある駅で、自分の乗りたい電車が来るまで10分弱あったので、座って待とうと、ホームの待合室に向かった。
『ここに触れて下さい』
手で触れるタイプの自動ドア。
タッチ!
自動ドアが開くと同時に、プ~~~ン!と、鼻を突く、アルコール臭。
先客は、40代後半くらいの、スーツ姿の男性。右手に缶ハイボールを持ち飲みつつ、左手に持ったスマホを耳に当て、大きな声で誰かに電話している。腰の近くには、飲み干した缶ハイボールの空き缶が・・・
数分腰かけていたが、その悪臭に耐え切れず、私は待合室を出た。
ほんの少しだが、何だかくらくらしたような、気持ちの悪さを感じた。
タバコではないのだから、まさか、受動飲酒なんてことはないだろうな。
そんなことを考えながら、外から缶ハイボールの紳士を観察していた。待合室を独り占めし、延々と大声でスマホで話している様子は、酔っ払い以外の何者でもなかった。
帰宅してから、夕方の出来事を思い出し、そうだ、聞いたことないけれど、「受動喫煙」ならぬ「受動飲酒」もひょっとしてあるのだろうかと、ネットで調べてみた。
あった!
福岡大学の医学部で、正にこの受動飲酒を研究している講師の方がいらっしゃる。
この研究は、まだ継続しているようなので、是非とも、最終的な結果を知りたい。医学部の講師の方が、受動飲酒に気付いて、研究の対象にしようと閃いたのは、素晴らしいと思う。
今日の私の不愉快な体験は、飲酒中の酔っ払いの呼気に含まれる、気化したアルコールが原因だったわけだが、そう言えば、昨年、こんな記事を書いていた。
気化アルコール吸引では、肺からアルコールが吸収され、血液中に取り込まれる。口から飲むより手っ取り早く酔えるそうだ。
このことから、受動飲酒も大いにあり得ることを再確認した。
飲み会などで、周囲に大酒を飲む人が何人もいると、自分はジュースなど飲んでいても、気化したアルコールが肺から吸収され、酔ってしまうことも無いとは言えない。
矢張り「君子危うきに近寄らず」で、飲む人とは距離を置き、酒の臭い(≠匂い)にさえ注意を払わねばならないのだ。
尤も、今の私は、飲み会に出ることはほぼ無くて、従って、隣で酒を飲まれるなんてことも無いのだが。
それでも、断酒とは酒を飲まないこと、だけでなく、酒(アルコール)の臭いも、鼻に入れないようにすることだ。と言っても、通勤電車やバス、その他狭い空間では、難しいかもしれない。
酒臭い酔っぱらいは、時と場所を選ばず、神出鬼没であるから・・・
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