本日のお昼過ぎに、東京の池袋で起きた、痛ましい事故。
ちょうどその２時間後くらいだったが、たまたま現場近くを歩いていたら、信号３つ分くらいの距離が封鎖され、かなり大掛かりな現場検証が行われていた。
何事が起きたのか？と、スマホでニュースを見たら、８７歳のお爺さんが運転する車が暴走し、人を撥ね、更に右折中のゴミ収集車に衝突したのだった。
今、これを書いている時点で、３１歳の母親と３歳の娘さんの、お二方が亡くなったそうだ。
青信号を渡っていたのに、まさか暴走車によって跳ね飛ばされ、命を落としてしまうなんて・・・痛ましすぎる。
この事故に関して、私がいつも書いている酒は関係ない。
今日、たまたま現場を通りかかり、アスファルトに付着した血糊や、散乱した自転車や、その他のものを見て、人生の理不尽さをつくづく考えさせられた。
この事故の原因に関しては、８７歳のお爺さんの運転ミスなのか、車の故障なのか、現時点では分からない。
けれども、被害者の方にしてみれば、原因はどうであれ、一瞬にして自分の人生が奪われてしまったのである。
自宅へと帰る道すがら、本当に色々と考えた。
人の一生は、一瞬先が分からない。今日と同じように、明日を迎えることが出来るとは限らない。
自分に与えられた時が、一体いつまでなのかも分からない。
そんな中で、酒なんぞ飲んでる場合ではないだろう。いつも素面で、カッと目を見開いて、真剣に生きなければならない。
自分がいつ加害者になるかもしれない。被害者になるかもしれない。人生、一瞬先が分からない。と、考えつつ生きていても、一瞬先は闇かもしれない。
こんな世の中を生きて行くのだから、酒なんぞ飲んで能天気に酔っ払って生きたいとは思わない。酒なんぞ、私の生きる道ではない。
酒を飲んで、酔っ払っている状態は、真の自分を生きているとは言えない。頭にアルコールが回って、大脳が麻痺しているわけだから。
夜、食事をしながら、今日の事故のこと、私が考えたことなどを、家族に話した。私の断酒以来、我が家の食事の時間は、いつも短いが、話す内容はとても濃い。
子供たちは、亡くなってしまった母子の方をとても可哀想だと言っていた。
かみさんは、何で９０歳近いじいさんの運転が許されているのかと言っていた。
私は、人生の理不尽さについて、頻りと意見を述べた。
こうして、我が家では、私が酒を断っただけで、短い夕食の時間でさえ、有意義に過ごすことが出来ている。
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